神奈川県
湯あがりの一室 5軒 — 涼み処・休憩室という、浴場と客室のあいだの第三空間
湯から上がった身体が外気と再会する数十秒。浴室と客室のあいだの「涼み処」という第三空間を、全国の温泉建築5軒から読む。築年と室数で観察する湯あがりの設計。
椀盛という設計判断 — 蓋を開ける一瞬を、宿はどの器・どの汁・どの香りで設計しているか 5軒
会席の中盤に置かれる椀盛は、料理長の最も繊細な判断が現れる場面。器・出汁・椀種という設計判断を軸に、輪島椀・京漆器の産地差まで射程に入れて選んだ高級旅館5軒。
露天風呂を囲うもの 5軒 — 竹垣・簓子塀・木塀、湯と外をどの高さで遮るか
露天風呂の「囲い」――竹垣・簓子塀・下見板・渓谷の地形。湯と外界をどの高さ・素材で遮るかという一点で、箱根・伊豆・由布院の温泉建築5軒を読む。
鎌倉・北鎌倉・由比ヶ浜 — 都心から1時間、室数20以下のデザイン宿 6軒
都心から約1時間。北鎌倉の谷戸、由比ヶ浜の海岸線、長谷の路地、逗子・小坪の入江という四つの地形に挿し込まれた、室数20以下のデザイン宿6軒を編集部が選んだ。
ふふ 城ヶ島 海風のしらべ — 三浦半島先端、相模湾を切り取る新規開業宿の建築を読む
2026 年 2 月 27 日開業、ふふ ブランド初の海を望むリゾート。三浦半島先端の城ヶ島、相模湾に向けて崖上に立つ全 34 室・全室温泉のオールスイート。海風・塩害という設計条件を引き受けた建築を、首都圏 90 分のリトリート地という文脈で読み解く。
石を積む宿 5 軒 — 大谷石・鉄平石・玄昌石を外装に纏う建築
外装に石を積む・張る建築は、宿の佇まいを最も強く規定する。大谷石・石灰岩・安山岩——産地と仕様から、外壁・塀・アプローチで石を主役に据えた5軒を編集部が選んだ。
庭が先にあって、建築は後だった — 池泉回遊式庭園を持つ高級旅館 3 軒に見る、造園史と建築の倒置
箱根・吉池旅館の山月園、秋保・茶寮宗園、武雄・御船山楽園内の御宿竹林亭。庭が先に存在し、建築が後から配置された日本の高級旅館 3 軒を、作庭年代・敷地坪数・池と客室の視線軸という三点から読み解く論考。
雨の日に庭が完成する宿 — 梅雨入り前後、苔と濡れ縁を読むという滞在
梅雨は数寄屋建築が最も雄弁になる季節——苔が発色し、御影石が艶を帯び、軒の出と濡れ縁の関係が初めて意味を持つ。京都・佳水園と箱根・福住楼、二軒の数寄屋を建築軸で読むエッセイ。
明治・大正期の洋館ホテル 5 軒 — 富士屋・日光金谷・東京ステーションまで
1873年創業の日光金谷から1915年完成の辰野金吾設計・東京ステーションホテルまで。登録有形文化財・重要文化財に指定された原建築を今も使う 5 軒を建築史の軸で並べる。
九谷タイル・伊豆石・玉石コンクリート・十和田石・テラゾー — 浴室の床と壁を素材から読む宿 5 軒
湯屋の床と壁を、産地・敷設年代・経年と肌理の四点から読み解く。玉石コンクリート(福住楼)、伊豆石(新井旅館)、十和田石(妙乃湯)、テラゾー(奈良ホテル)、九谷タイル(法師)。