麸屋町
沓脱石を据える宿 3軒 — 縁側と庭のあいだに置かれる一石が、履物を脱ぐ所作をどう設計するか
縁側と庭のあいだに据えられる一石、沓脱石。俵屋旅館(京都・鞍馬石)、文化財の宿 福住楼(箱根・伊予青石)、箱根強羅 白檀(白御影)の3軒を、履物を脱ぎ庭に踏み出す所作の設計判断として編集部が読み解く。
引手と釘隠を読む宿 5軒 — 真鍮・赤銅・四分一、客が指で触れる金物の作家性
京都と金沢の数寄屋旅館5軒を、襖の引手・長押の釘隠・欄間の飾鋲という金物の作家性から読む。真鍮・赤銅・四分一の色金と鍛金・鋳金・彫金の技法を、客が指で触れる部位に絞って観察する。
俵屋旅館 — 京都・麸屋町、三世紀続く町家旅館の中庭と数寄屋を、滞在動線から読む
宝永年間創業、十八室の数寄屋造。麸屋町通から客室・坪庭までの折れ曲がる動線と、歴代当主が積んだ意匠の層を、町家旅館の形式として読む。
障子と簾 — 夏の宿で建具が入れ替わるという作法
京都の老舗旅館では梅雨明けに襖や障子が外され、簾戸(すど)と葦戸(よしど)に差し替えられる。年に二度、宿が姿を変えるという作法を、俵屋旅館・柊家・奈良の旅館 江泉を作中参照しながら、建築の側から読み直す短いエッセイ。
露地と蹲踞 — 茶室にいたる前庭の素材構成から読む数寄屋旅館 5軒
茶室にいたる前庭、すなわち「露地」を、滞在動線として組み込んできた宿がある。本稿では京都・金沢・加賀・松江の数寄屋系旅館 5 軒を、茶室そのものではなく、そこへ至る飛石・蹲踞・燈籠・露地門の配置から読む。梅雨入り前、青楓の濡れた緑が露地の石を引き立てる 5 月下旬から 6 月上旬の取材時期に合わせ、編集部が選んだ五軒である。 本記事の要点 テーマ: 京都・金沢・加賀・松江の数寄屋系旅館 5 軒、露地と蹲踞の意匠で選定 価格帯: 1 泊 2 名で ¥29,000〜¥262,000(宿により大きく分かれる) 最高スコア: Media Picks Score 95 は俵屋旅館(京都・麸屋町) 最も差別化された一軒: べにや無何有(加賀・山代)—…
朝餉の部屋を、誰がどう設計しているか — 高級旅館における朝食室という空間
高級旅館の朝食室はいま、客室お運び・専用個室・共用ダイニングの三型に分化している。俵屋旅館・強羅花壇・里山十帖の三軒で、朝餉の部屋を建築として読み直す試み。
左官という建築の言語 — 大津磨き・聚楽・漆喰・土佐漆喰・版築を、宿の壁で読む
大津磨き、聚楽、漆喰、土佐漆喰、版築 — 高級宿の壁に残る左官仕上げを、職人の手の量と施工面積の数字とともに、建築史的な距離から読み直す。