下田・河津・南伊豆の海岸線に建つ、室数4〜8の海辺の小宿5軒。崖の上、丘の斜面、波打ち際——海との距離の取り方で性格が分かれる。地図とともに北から南へ。
湯と外気を分かつのは、浴槽の縁である。檜の一枚板、十和田石の框、御影石の角、文化財に指定された丸風呂のタイル縁——素材が変われば湯の格が変わる。湯屋建築の現存する宿5軒で、縁の素材論を検証する。