京都市中京区
俵屋旅館 — 京都・麩屋町、三百年の数寄屋が客室ごとに違う顔を持つという一軒の思想
京都で三百年以上続く宿を一軒だけ挙げるなら俵屋旅館。全18室、数寄屋造を基本に床の間・本間・次の間の意匠を一室ごとに変える現存最古の京の旅館を、室数・築年・意匠の差異から読む。
柊家 — 京都・麩屋町、二百年の数寄屋に掲げる「来者如帰」を一軒で読む
文政元年創業、京都・麩屋町の数寄屋旅館・柊家。国登録有形文化財の旧館と新館で意匠を分ける普請、「来者如帰」の抑制した接客を一軒で読む。Media Picks Score 94。
京都、麩屋町から嵐山まで — 江戸から続く小さな京旅館 5軒
京都中心部と嵐山に残る、40室以下の小規模宿を五軒。三木半旅館・ふふ京都・翠嵐・日昇別荘・たき川旅館 — 江戸期から現代までの京旅館の設計判断を編集部が読む。
欄間彫刻を継ぐ宿 5軒 — 鴨居と天井のあいだの一枚に、透かし彫りと組子を彫るという意匠
鴨居と天井のあいだの一枚に、宿の設計思想が凝縮する。京都御三家から下呂の登録有形文化財まで、欄間の意匠を継ぐ5軒を編集部が読み解く。
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
障子の下半分が縦溝を滑り、座した目線で雪や苔庭を切り取る。京都・俵屋旅館、京都・柊家、加賀・あらや滔々庵の3軒で、宿が窓辺の何センチを開かせるかを読む短い建具論。
仲居の数という設計 — 客室数と接客人員の比が、高級旅館の滞在密度をどう決めるか 3軒
料理・建築・庭は語られるが、客室数と仲居の数の比はほとんど誌面に出ない。3軒の高級旅館を主題に、サービス密度という見えない設計判断をエッセイ形式で読む。
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
雪見障子は、建具の下半分が縦溝に沿って摺り上がる仕掛け。座した目線で庭の一寸を切り取るためだけにある細工を、京都の俵屋・柊家、山代温泉のべにや無何有はどう操作させるか。建具寸法と引手金物の位置から読む短い建具論。
名栗仕上げの柱と梁 — 手斧で削り出す凹凸を、現代の客室にどう残すか 3軒
釿で削った木肌は機械の鉋では出ない。柱・梁・框に名栗仕上げを引いた京都の数寄屋系3軒。村野藤吾と中村拓志の佳水園、中村外二工務店改修の美山荘、明治創業の要庵西富家を読む。
夏座敷という設計判断 — 障子を外し、簾と葭簀を吊る数日のために整えられる広間
梅雨明けからお盆過ぎまでの数十日のために、建具を外し簾戸を入れ、畳の縁を麻に替える。夏座敷という季節仕事を、京都・金沢・倉敷の老舗宿から建築的に読む。
香を焚くという設計 — 客の到着前に薫りを置く高級旅館 5 軒
空薫・聞香・伽羅。客が暖簾をくぐる前に焚き染められる一筋の薫りを、建築と所作の延長として読み解く五軒。京都2・伊豆2・群馬1、いずれも自社サイトで予約が完結する名門。