軒先から地へ雨を導く鎖樋。雨を線と点に分解して見せる水の意匠を、湯屋まわりに組み込んだ数寄屋系の温泉宿三軒——おちあいろう、庭園の宿 石亭、亀の井別荘を、金物と石の話として読む。
独立した茶室、または本格的な茶事に応えうる数寄空間を擁する高級旅館を、編集部が全国から五軒選定。露地・躙口・本席という茶室建築の固有要素を、宿の滞在動線のなかで読み解く。