由布市
二泊三日、湯布院から黒川・杖立へ — 別府湾を挟まず、九州内陸温泉郷を高級旅館で継ぐ夏の連泊
湯布院・黒川・杖立の三温泉郷を、車で内陸に継ぐ二泊三日の旅程。1泊5万円以上の高級旅館を各泊に据え、朝湯と夕食の設計、移動の時速、山の空気の変わり目まで含めて整理した、梅雨明けから盛夏の連泊記事。
仲居の数という設計 — 客室数と接客人員の比が、高級旅館の滞在密度をどう決めるか 3軒
料理・建築・庭は語られるが、客室数と仲居の数の比はほとんど誌面に出ない。3軒の高級旅館を主題に、サービス密度という見えない設計判断をエッセイ形式で読む。
夏の浴衣という制度 — 麻と綿、藍と白、宿が梅雨明けに揃える着替えの編集
梅雨が明けると宿は着替えを入れ替える。麻と綿、藍と白、寝間着と外出着——京都・松本・由布院の三軒に、浴衣という静かな編集を読む。
湯気を見せる宿 5軒 — 立ちのぼる蒸気を遮らず、光で受けとめる浴場の設計
別府と由布院の浴場建築から、立ちのぼる湯気を意匠として見せる5軒を編集部が選定。1921年創業の亀の井別荘から別府北浜の高所棚湯まで、湯気と採光と空間体積の関係を読む。
大人が静かに過ごす隠れ家の小宿 5選 — 客室十室以下、静けさを設計した一軒
客室十室以下、駅や繁華街から距離を取り、静けさを「サービス」ではなく「設計」として担保した隠れ家の小宿を、丹波篠山・伊東・由布院・南知多・関川から五軒厳選。
貸切風呂という時間設計 — 鍵を渡される 50 分が、宿のもうひとつの建築単位になるとき 5軒
鍵を渡される五十分。共用部にありながら個へ閉じる小さな湯小屋を建築単位として持つ、高級旅館 5 軒。妙見石原荘、扉温泉 明神館、萬翠楼福住、海のしょうげつ、湯富里の宿 一壺天。
聚楽壁と版築 — 浴室の壁に土を塗るという、湿度との闘いを建築の側から読む
湿度100%に近づく浴室で、なぜ宿は壁に土を塗るのか。聚楽壁・大津磨き・版築の三系統を、あさば・山荘 無量塔・おやど 二本の葦束を手がかりに読む建築エッセイ。
「二階建てまで」という設計判断 — 高さを抑える宿が選ばれる理由
木造2階建て・延床500㎡以下の4号建築物規定、風致地区条例、軒高制限 — 近年の隠れ宿で「高さを抑える」が選ばれる構造的・制度的背景を、海のしょうげつ・龍のひげ・妙見石原荘の3軒を参照しながら読み解く建築論。
照明を落とすという設計 — 宿の夜を決める光の語彙
部屋の印象を決めているのは間取りでも家具でもなく照明である。和紙越しの拡散光、低位置の行灯、framing された間接照明 — 山荘 無量塔、BYAKU Narai、里山十帖の三軒を参照しつつ、宿の夜を構成する光の語彙を建築的に整理する。
都市から鉄道+車で3時間 — 室数10以下の小宿が、上質層に選ばれる構造
都市から鉄道+車で片道3時間以上かかる室数10以下の小宿が、なぜ30–50代の上質層に選ばれるのか。伊豆湯ヶ島・南小国・由布院の3軒を作中参照に、移動時間が選別装置に転じる現象を社会学的観察の語彙で読み解く。