庭でも湯屋でもなく、能舞台という一構えを敷地に持つ高級旅館を三軒。修善寺あさば、昼神石苔亭いしだ、道後大和屋本店。数寄屋普請と舞台建築の交点を、評論的距離で観察する。
母屋と離れを結ぶ屋根のある数十歩の通路を、設計として読む。雨に濡れずに食事処へ向かう屋根、足元の行灯、庭への開口。全国から渡り廊下そのものが見どころになる離れの宿を5軒選んだ。