温泉建築の多くは地上に湯屋を建てる。だが、地中へ掘り下げるという別解を選んだ宿が、日本にはわずかに残っている。紀州・霧島・湯布院近郊の3軒。
本州最南端の潮岬を擁する南紀・串本から、すさみ、那智勝浦まで。半島の縁に小さく構える室数10以下の宿5軒を、編集部が建築と運営の系譜から読み直す。