樋の高さ、落し口の形状、受ける床の素材、湯気抜きの位置。湯屋という小建築が水の位置エネルギーをどう構造化するかを、東北・北信・九州の5軒で読み解く。
宮城・鳴子温泉郷は数キロの谷あいで泉質が幾度も変わる稀な温泉地。鳴子から東鳴子、川渡へと玉造の谷を下りながら、硫黄泉・重曹泉・含硫黄食塩泉を木造の湯屋とともに渡る5軒を、泉質と立地で分散選定した。