白を選び切るということ — 漆喰・石灰・チタンホワイト、宿が無彩色に振る設計判断
漆喰、石灰、チタンホワイト。色を足すのではなく引く判断として白を選び切った三軒——Azumi Setoda、LOG、hotel Siro を、壁面の素材から読むエッセイ。
最新の Picks
VIEW ALL →深い軒の出で選ぶ宿 5軒 — 庇の長さが客室に落とす影と、外との中間温度を設計する
屋根の先端をどこまで前へ伸ばすか。深い軒の出が客室に落とす影と、内と外のあいだの半屋外を設計する。木造からRC造まで、庇を意匠の主語に据えた宿5軒を、軒先の納まりと採光から読む。
湯小屋の屋根を茅で葺く宿 — 越屋根・銅板・檜皮ではなく、最も古い屋根材を選び続けるという判断
越屋根でも銅板でもなく、最も古い屋根材である茅を湯屋に葺き続ける三軒——秋田・鶴の湯温泉、群馬・悠湯里庵、福島・分家。二十年周期の葺き替えを経営に組み込むという静かな設計を読む。
チェックインの時刻を客に委ねる宿 — 到着を縛らないという、隠れ宿のもてなしの設計
到着時刻をあらかじめ客に委ねる宿がある。約18万坪に客室三棟の天空の森と、原生林に七棟の離れが建つ御宿 The Earth。受付運用を滞在設計の一要素として、到着の自由と静けさの両立を評論的に読む。
美ヶ原・霧ヶ峰の裾野に潜む宿 5軒 — 標高1400m帯、松本盆地を東から見下ろす室数10以下の小宿
上高地・乗鞍の反対側、美ヶ原と霧ヶ峰の裾野に散らばる室数10以下の小宿5軒。数寄屋の湯屋、木と土の谷宿、湿原を見下ろすヒュッテ。梅雨明けから初秋、盆地との気温差10℃超の高原へ。
石垣島の白保・川平から伊原間へ — サンゴ礁海岸線に潜む室数8以下の南島宿 5軒
石垣島のサンゴ礁海岸線に沿う、客室8室以下の隠れ宿を5軒。崎枝のプールヴィラJUSANDI、川平の星空ヴィラ、宮良の貸切別荘、白保のアオサンゴ集落、野底の北部小宿を地図で結んだ。
天窓から落ちる光 — トップライトと光井戸で、客室の上方から採光する宿 3軒
壁の窓ではなく天井の開口から光を採る、京都の設計者付き三軒を断面から読むエッセイ。安藤忠雄の丸福樓、魚谷繁礼のそわか、藤本延行+cotoのMALDA KYOTO——近代・伝統・現代の手法で、都市の制約を上方採光へと転じた建築を編集部が選定。
客室から海面までの段差を読む — 床高3m・5m・10mが滞在の視線をどう変えるか 海辺の宿3軒
海辺の宿は「オーシャンビュー」で括られがちだが、視線を左右するのは客室床から海面までの段差である。床高3m・5m・10mを補助線に、伊東・鳥羽・鞆の浦の高級旅館3軒を読み直す。
客室に書斎を据える宿 5軒 — 一枚板の机と灯りが、書き物の時間を設計する
文机や書斎机を客室に常設する宿を、机の素材・灯り・向きから読む。京都・松本・箱根・出雲から、書き物の時間を設計できる5軒を選書。
飲泉場を構える宿 — 口に含むために設けられた湯口の小建築 3軒
湯に浸かるためではなく口に含むために設えられた「飲泉場」。長湯・四万・蔵王 峩々の三軒に、飲むための湯口の建築を読む。