東山
縁側という緩衝帯 — 濡れ縁・くれ縁・広縁、内と外のあいだに一枚の床を差し込む設計 3軒
濡れ縁・くれ縁・広縁——内と外のあいだに一枚の床を差し込む数寄屋の設計を、京都と城崎の三軒(佳水園・西村屋本館・柊家)から読み解く評論。
枯山水を客室の正面に据えるということ — 白砂と石組を眺めるための開口を、宿はどこに切るか 3軒
白砂と石組の枯山水を客室の主景に据える京都・北陸の3軒。佳水園・要庵 西富家・浅田屋を、開口の切り方という建築的視点から観察する。
シックスセンシズ京都 — 東山・妙法院の門前、平安の物語を借景にした81室を一棟で読む
三十三間堂と京都国立博物館に囲まれた東山の門前地に、2024年開業。清水建設の断面と『源氏物語』を主題にした81室、地下のSix Senses Spaを一棟の建築として読む。
客室階に、図書室を挿す — 蔵書という共用部が都市プレミアム宿にもたらす静けさ 3軒
東京・京都・福岡の都市プレミアム3軒を、客室階に近い蔵書という共用部の観点で読む。芝パークホテルの階別分散、ザ・ホテル青龍の講堂転用、ザ・ベーシックス福岡の垂直大書架——読書の一室を宿に挿す設計判断を、書架と光から観察する。
佳水園を一棟で読む — 華頂山の斜面に村野藤吾が伏せた入母屋、40㎡を70㎡へ継いだ数寄屋別館
ウェスティン都ホテル京都7階、村野藤吾が1959年に手がけた数寄屋風別館・佳水園。低く伏せた蓑甲の入母屋と白砂の庭、そして2020年の中村拓志=NAPによる改修を、原設計との連続と断絶として一棟だけで読み解く。
天窓から落ちる光 — トップライトと光井戸で、客室の上方から採光する宿 3軒
壁の窓ではなく天井の開口から光を採る、京都の設計者付き三軒を断面から読むエッセイ。安藤忠雄の丸福樓、魚谷繁礼のそわか、藤本延行+cotoのMALDA KYOTO——近代・伝統・現代の手法で、都市の制約を上方採光へと転じた建築を編集部が選定。
露地を通す宿 5軒 — 玄関から客室までを一本の茶庭として歩かせる、市中の山居という設計
京都と飛騨高山で、玄関から客室までの動線を一本の露地として歩かせる数寄屋・古民家の宿5軒。飛石・蹲踞・延段の素材から、市中の山居という設計判断を読む。
名栗仕上げの柱と梁 — 手斧で削り出す凹凸を、現代の客室にどう残すか 3軒
釿で削った木肌は機械の鉋では出ない。柱・梁・框に名栗仕上げを引いた京都の数寄屋系3軒。村野藤吾と中村拓志の佳水園、中村外二工務店改修の美山荘、明治創業の要庵西富家を読む。
金沢・武蔵から橋場・主計町まで — 浅野川と犀川に挟まれた都市プレミアム宿 6軒
武蔵交差点から浅野川左岸を辿り、橋場・主計町を経て東山1丁目へ。徒歩1.5kmの帯域に並ぶ40室以下の小規模ラグジュアリー6軒を、編集部の視点で選び抜く。
鴨川を東に渡るか、西に留まるか — 京都の都市プレミアム宿を「川」で読む
京都の都市プレミアム宿を、寺社や町家でなく「鴨川との位置関係」で読み解く編集試論。東岸・西岸・離れの三軒を引きながら、川との距離が滞在をどう方向づけるかを論じる。