渋温泉
渋温泉 金具屋 — 信州・湯田中、昭和11年築の木造四階『斉月楼』と登録有形文化財の宿を一軒で読む
昭和11年竣工の木造四階建「斉月楼」と大広間が登録有形文化財。宝暦8年創業、客室29室、自家源泉4本と8つの浴場を階段で縦に繋ぐ渋温泉の一軒宿を、建築の断面から読む。
結界を引く湯屋 — のれん・水引・縄・板戸、男女湯の境界を建築の言語でどう設計するか 3軒
男女の湯を分かつ境界を、どの素材で、どの高さに引くか。積善館・元禄の湯、渋温泉 金具屋、城崎 三木屋——文化財級の湯屋建築を持つ三軒を論考として読み解く。
手摺の握りを設計する宿 5軒 — 階段と廊下に添える一本の木を、掌の記憶としてどう削るか
壁でも天井でもなく、客が最も長く肌で触れる部材は手摺である。楢や欅の握り径、面取りの角度、継ぎ目の位置を、木造多層の宿5軒で読み比べる。集約スコアと室数・築年を添えた、身体寸法から建築を語る一本。
湯を溢れさせる縁の設計 — 掛け流しのオーバーフロー縁を建築で読む宿 5軒
湯船の縁が浴室床とツライチに沈み、湯が薄く均一に流出する — その構造を設計として選ぶ宿を、群馬・栃木・長野の温泉建築から5軒選出。桧・十和田石・鉄平石・大理石という4素材の縁で、掛け流しを口ではなく断面で示す設計判断を読む。
湯屋建築の宿 5軒 — 木造・登録有形文化財・数寄屋、温泉建築を目的にする一泊
斉月楼の四階、平田雅哉の別棟、駿河湾を望む木造二階。文化財と数寄屋の意匠を目的にする5軒の温泉建築を、Wabistay 編集部が選んだ。
浴場のタイルを読む宿 5軒 — マジョリカ・染付・モザイク、湯屋の壁に貼られた近代の焼き面
四万・城崎・銀山・渋・鉛。大正から昭和初期にかけて浴場に貼られた装飾タイルを、産地と施釉の技法から読む。近代湯屋の焼き面を残す温泉宿5軒を、温泉建築の視点で選んだ。
湯気抜きの形式論 — 越屋根・煙抜き・トップライト・高窓を比較する、湯屋の上方換気の系譜 3軒
屋根上の小屋根「越屋根」、屋根頂部の開口「煙抜き」、現代の「トップライト」、壁面上部の「高窓」。湯気を空へ逃がす4形式を、文化財指定の木造湯屋から現代和モダンの改修宿まで3軒で比較する湯屋建築論。
湯気抜きの越屋根を読む宿 5軒 — 屋根の上に小屋根を載せ、湯気を空へ逃がす換気の意匠
木造の湯屋では湯気をどう逃がすかで建築の輪郭が決まる。屋根の棟に一段高く小屋根を載せる越屋根を持つ温泉旅館を、東北・信越の5軒に読む。国登録有形文化財級の木造湯屋建築を中心に、梅雨どきの結露期に建築を観察する。
湯田中・渋温泉郷から志賀高原へ — 木造湯屋と高原リゾートが同居する北信濃の浴場建築 5軒
長野県山ノ内町、湯田中・渋温泉郷から奥志賀高原まで標高差を一筋にたどり、低地の木造湯屋と高原型リゾートが同居する北信濃の浴場建築を5軒。寛永期の館内九湯から、標高1,500mに載る地上4階露天まで。
銅板葺きの湯屋 5軒 — 緑青へと変わる屋根が、温泉建築に与える時間の表層
葺いた当初の赤銅色から緑青へ。金属屋根が屋根そのものに刻む時間の表層を、登録有形文化財級の老舗湯宿5軒から温泉建築の側で読む。向瀧・西村屋本館・能登屋旅館・積善館・金具屋。