湯に浸からず、蒸気に籠る。その浴法のためだけに建てられた小さな構えを持つ3軒を、天井高と開口の寸法から読む。別府鉄輪の石室、八幡平の箱蒸し、栗駒の地熱小屋。
別府・鉄輪の路地に建つ丸神屋は、98度の温泉蒸気を浴場と厨房に引き込み、それを排さず建築の条件とした一軒。砂むし・蒸し湯・地獄釜を館内に併せ持つ湯治宿を、断面と素材から読む。