静岡市から清水、三保へ。駿河湾を背に内陸から海へ宿の性格が移っていく二泊三日を、都市プレミアムの三軒でつなぐ旅程を編集部が組んだ。東海道の宿場町として栄えた市街の駅前から、再開発の進む清水港の水際、そして三保松原と富士を一枚の開口で受ける高台へ。都市と海をひとつの動線で読みたい上質志向の読者に向けた、梅雨明けの駿河湾を歩く三日間である。
| 日 | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 性格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Day1 | ホテルアソシア静岡 | 葵区・静岡駅 | 90 | 250 | ¥26–44k | 駅直結の都市プレミアム起点 |
| Day2 | シーグランデ清水ステーションホテル | 清水区・清水港 | 84 | 95 | ¥12–16k | 港湾再開発の水際に立つ宿 |
| Day3 | 日本平ホテル | 清水区・日本平 | 93 | 80 | ¥50–91k | 富士と駿河湾を一枚の開口で受ける |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
Day 1 — ホテルアソシア静岡 — 葵区・静岡駅
静岡駅北口から徒歩1分。東海道の起点に立つ、旅の内陸側を受け持つ都市プレミアムの一軒。
Media Picks Score: 90 / 100 250室、駅直結のシティホテル。
目安価格 ¥26,000–¥44,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
駅ビルと一体化した立地は、この旅程の内陸側の起点として理にかなう。新幹線を降りて徒歩1分、荷を置いてそのまま駿府城公園や登呂遺跡へ歩き出せる。15階のイタリア料理をはじめ館内に複数の料飲施設を抱え、街歩きの拠点として過不足がない。都市の機能を圧縮した造りが、翌日以降の海側への移動を軽くする。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計したところ、立地の利便性と客室・共用部の維持管理への評価が安定して高い。出張と観光の双方に使われる宿らしく、清潔感と静粛性を挙げる声が目立つ一方、規模の大きさゆえに個の演出よりも機能性が前に出る、という傾向も読み取れる。旅の起点として割り切って使う宿である。
向く人 / 向かない人
-
向く:
新幹線で入って市街を歩きたい旅、荷物を最小限に動きたい旅程、静岡の食と歴史を都心から起点にしたい人 -
向かない:
非日常の一軒宿を求める滞在(大規模都市ホテルの性格)、海や自然を客室から眺めたい旅
具体情報
- 最寄り駅: JR静岡駅北口から徒歩1分
- 客室数: 250室
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜11:00
- 食事: 15階イタリア料理ほか和・中・鉄板の館内レストラン
- 運営: JR東海ホテルズ
Day 2 — シーグランデ清水ステーションホテル — 清水区・清水港
清水駅西口から徒歩2分。港湾再開発の水際に立ち、清水港の水際に立ち、上層階から湾を望む一軒。
Media Picks Score: 84 / 100 95室、清水駅前のステーションホテル。
目安価格 ¥12,000–¥16,000 / 泊 (2名1室・通常期)
清水港の水際に立つ駅前ホテル” loading=”lazy” style=”width:100%;height:auto;display:block;border-radius:2px;” />なぜ選ばれるか
清水港のウォーターフロントに位置し、旅程の「海に触れる」中日を受け持つ。清水駅西口から徒歩2分、エスパルスドリームプラザや清水魚市場へも歩ける距離にあり、上層階からは港と湾の稜線が一望できる。三保への船着き場も近く、内陸の市街から海側へ視点が切り替わる転換点として据えた一軒である。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、駅前の利便と上層階からの眺めへの評価が中核をなす。港町の食──清水の鮪や地魚──を目当てにする滞在に向く、という傾向が読み取れる。設備は簡潔な駅前ホテルの範疇で、演出の濃さよりも立地と眺めで選ばれる宿だと言える。旅の三軒のなかでは最も価格を抑えた実務的な水際の拠点である。
向く人 / 向かない人
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向く:
清水港の食と水際の風景を目当てにする旅、三保・エスパルスへの回遊拠点を求める人、上層階から湾を見たい旅 -
向かない:
客室内の意匠に非日常を求める滞在、館内での長い滞留を前提とする旅
具体情報
- 最寄り駅: JR清水駅西口から徒歩2分
- 客室数: 95室
- 設備: 最上階の展望レストラン(湾眺望)、最大200名規模の宴会場
- 立地: 清水港ウォーターフロント(エスパルスドリームプラザ徒歩圏)
- 食: 港町・清水の鮪や地魚を街で味わう拠点として
Day 3 — 日本平ホテル — 清水区・日本平
標高250mの高台に立ち、富士と駿河湾、三保松原を一枚の大開口で受け止める現代建築の名宿。
Media Picks Score: 93 / 100 80室、「風景美術館」を掲げる高台のホテル。
目安価格 ¥50,000–¥91,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
「風景美術館=日本平」を掲げるこの宿は、旅程の海側の到達点として最もふさわしい。標高250mの高台に建ち、ロビーの大きな開口が富士、駿河湾、三保松原を一枚の絵として切り取る。24時間、刻々と色を変える駿河湾の光景を、建築そのものが額縁のように受け止める設計だ。市街から港へと下ってきた視点が、ここで海と山を同時に見晴らす高みへと反転する。
集約レビューの傾向
公開レビューデータの集計では、眺望と共用部の設計、料飲・接遇への評価がそろって高い。景色を主役に据えた建築であることが支持の中核をなし、記念日や節目の滞在に選ばれる傾向が読み取れる。三軒のなかで最も価格帯が上がる分、体験の密度と静けさを求める滞在に応える一軒だと言える。旅の締めくくりに置くべき宿である。
向く人 / 向かない人
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向く:
富士と駿河湾の眺望を旅の主役にしたい滞在、記念日やカップル旅、現代建築と風景の関係を体験したい人 -
向かない:
駅前の機動性を重視する旅程(高台立地でアクセスに時間を要する)、価格を抑えたい滞在
具体情報
- 最寄り駅: JR静岡駅からタクシー約25分(路線バス約35分、静岡駅・東静岡駅よりシャトルバス運行)
- 客室数: 80室
- 標高: 約250m(日本平の高台)
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜12:00
- 館内: 5つの宴会場、4つの料飲施設、挙式場、SPA
よくある質問
Q. ベストシーズンはいつですか?
A. 編集部が推すのは梅雨明けの初夏である。澄んだ大気で富士山と駿河湾の輪郭が最もくっきりと立ち、日本平からの眺望が冴える。冬は空気の透明度がさらに増して富士がよく見える一方、朝晩は冷え込む。夏休み期間は価格が上がる傾向にある。
Q. 三軒を回る移動はどう組めばよいですか?
A. 静岡駅を起点に、静岡市街→清水港→日本平の順で内陸から海側へ動くのが自然な流れである。清水〜日本平間は車で20分ほど。日本平ホテルは静岡駅・東静岡駅からシャトルバスも運行しており、車がなくても最終地に組み込める。
Q. 二泊三日で足りますか?
A. 一日目に静岡市街(駿府城公園・登呂遺跡)、二日目に清水港と三保松原、三日目に日本平と、地層の異なる三つのエリアを一つずつ充てる想定である。各地を駆け足でなく味わうなら、二泊三日はちょうどよい配分だと言える。
Q. アクセスは?
A. 東京から静岡駅まで新幹線で約1時間、名古屋からは約1時間。静岡駅から清水駅はJRで約12分、日本平へはタクシー約25分または路線バス・シャトルバスで到達できる。旅の起点をアソシア静岡(駅徒歩1分)に置くと移動が軽い。
Q. 富士山はどこからよく見えますか?
A. 三軒のなかでは日本平ホテルの大開口が随一で、標高250mから富士・駿河湾・三保松原を一望する。三保松原の海岸からは富士を正面に望み、羽衣伝説の松原越しに眺める構図が知られる。天候により見え方は変わる。
本記事の参考情報
・静岡市観光ナビ — 市街・清水・三保のエリア観光情報
・Wikipedia: 三保の松原 — 羽衣伝説・世界文化遺産構成資産の背景
編集部から
この三軒に通底するのは、駿河湾という一つの地形を異なる高さと距離から読み解くという編集軸である。駅前の都市機能、港の水際、高台の俯瞰──宿の性格そのものが内陸から海へと移っていく動線を、あえて一枚の旅程に束ねた。梅雨明けの澄んだ光は、その移ろいを最も鮮明に映す。都市と海をひとつづきの風景として歩いたとき、静岡という土地の奥行きはどう見えるだろうか。次はどの高さから、この湾を眺めてみたいだろうか。