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松本市
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燗をつける宿 5軒 — 酒の温度を膳のうちに設計するという料理長の判断
梅雨の肌寒い夜、膳の進行に合わせて酒の温度を変える宿がある。冷酒が席巻するこの十年において、燗をつけるという文化を残し、料理長が温度設計を膳組の一部として組み込む五軒——北陸・東北・信州から、酒の宿 玉城屋・扉温泉 明神館・著莪の里 ゆめや・海と入り陽の宿 帝水・洗心館 松屋を、料理長の判断軸で読み解く。
2026 . 06 . 11
温泉建築
浴槽の形を読む — 寝湯・立湯・打たせ湯、湯に対する身体の姿勢を設計する浴場 5軒
横たわる、深く立つ、滝に打たれる——浴槽の寸法は身体の姿勢を律している。寝湯・立湯・打たせ湯・座湯を建築化した浴場を、群馬・長野・大分から5軒選び、温泉建築を姿勢から読む。
2026 . 06 . 09
高級旅館
「夕食18時、朝食8時」という時間設計 — 高級旅館の二食付という制度を、時間軸から読む
「夕食18時、朝食8時」。この二行が、宿の建築・厨房・人員のすべてを規定する。二食付という日本旅館の制度を時間軸から読み、扉温泉 明神館・俵屋旅館・割烹旅館 肴屋本店の三軒に補助線を引くエッセイ。
2026 . 06 . 09
デザインホテル
杮葺と栩葺 — 板葺き屋根を残す、もしくは現代的に翻案した宿 5 軒
瓦より短命の板葺き屋根を継ぐ宿は、今どれほど残っているか。京都の数寄屋老舗三軒、村野藤吾が戦後に翻案した佳水園、松本の渓谷で板葺き軒を現代に解釈した一軒。屋根論として読むべき宿、五軒。
2026 . 06 . 06
隠れ宿
書院造と数寄屋造 — 客室の様式差を、長押の有無で読むということ
客室に通された瞬間、何を見れば書院と数寄屋を読み分けられるのか。長押の有無、面皮柱、床框の素材。京都・松本の三軒を補助線にしながら、様式差を建具と仕上げで読むための短い手引きを置く。
2026 . 05 . 25
隠れ宿
「訪れにくさ」という価値 — 鉄道駅から 90 分の宿を選ぶということ
鉄道駅から車で 60 分以上を要する宿が、なぜ 30–50 代の上質層に選ばれるのか。乗鞍高原 ベルグハウス、海のしょうげつ、アルカナ イズの 3 軒を社会学的観察の語彙で読み解く論考。
2026 . 05 . 23
隠れ宿
信州・松本平の山あいに点在する、客室10以下の隠れ宿 — 浅間温泉から美ヶ原の麓まで
松本平の周縁——浅間温泉・美ヶ原温泉の山あいに点在する、客室10室以下の小規模旅館を6軒。昭和初期の木造数寄屋から慶長五年に始まる旧家まで、規模を保ち続けることそのものを運営の柱に据えた宿のみを編集部が選んだ。
2026 . 05 . 20