みなかみ町
杉板型枠のコンクリートを露しに使う宿 5軒 — 打放し面に木目を転写するという、素材の二重化
打放し面に杉板の木目を転写するという、素材の二重化。安藤忠雄の均質パネルの対極にあるこの仕上げを、宿泊建築のスケールでどう機能させるか。坐忘林・扉温泉 明神館・別邸 仙寿庵・THE HIRAMATSU 熱海・尾道 LOG の5軒を、施工の判断ごとに読む。
宝川温泉 汪泉閣 — 群馬・水上、利根川源流の200畳級露天「子宝の湯」を一軒で読む
群馬・みなかみ町藤原、利根川源流の宝川沿いに建つ一軒宿・汪泉閣。約200畳の混浴大露天「子宝の湯」を核に、川の両岸へ四湯を分散させた分棟・橋渡り型の温泉建築を、一軒だけ深く読む。
結界を引く湯屋 — のれん・水引・縄・板戸、男女湯の境界を建築の言語でどう設計するか 3軒
紺地ののれん、細い縄、麻ひもの水引、板戸。男女湯の境界を素材と高さで設計する三軒 — 四万・積善館、城崎・西村屋本館、法師温泉 長寿館を建築の言語で読み解く。
雁行という配置 — 客室を斜めにずらして連ねる、眺めと隣戸を同時に解く平面 3軒
客室を一直線でなく斜めにずらす「雁行」の平面。全室の眺望と隣戸の視線を一手で解く語彙を、別邸仙寿庵・ベラビスタ尾道・箱根強羅佳ら久の三軒に読む。
香を焚くという設計 — 客の到着前に薫りを置く高級旅館 5 軒
空薫・聞香・伽羅。客が暖簾をくぐる前に焚き染められる一筋の薫りを、建築と所作の延長として読み解く五軒。京都2・伊豆2・群馬1、いずれも自社サイトで予約が完結する名門。
法師温泉長寿館・法師乃湯 — 群馬・三国峠麓、鹿鳴館様式の総檜浴場を建築として読む
明治28年築、ラウンドトップの大窓を持つ総檜の湯屋「法師乃湯」。足元湧出と擬洋風意匠が一体となった登録有形文化財の一棟を、建築として読み解く。
法師温泉長寿館・法師乃湯 — 群馬・三国峠麓、鹿鳴館様式の総檜浴場を建築として読む
明治28年築、鹿鳴館様式のアーチ窓を持つ総檜の湯屋「法師乃湯」。足元自噴・浴槽4つ・登録有形文化財という数値とともに、一棟を建築として断面から読む。
湯宿温泉・大滝乃湯前の木造三階 — 群馬北毛、利根川源流域の老舗湯宿を断面で読む
群馬県みなかみ町湯宿温泉、大滝乃湯前の木造三階建て・明治元年創業の老舗旅館「ゆじゅく金田屋」を、軸組・湯屋・客室階の三層で読む単稿。9室、自然湧出の源泉掛け流し、若山牧水ゆかりの間。
湯屋の梁を見せる — 化粧屋根裏という浴場建築の語彙、構造材を意匠化するという判断
化粧屋根裏は野地板を張らずに垂木と梁を露しのまま見せる仕上げ。法師温泉長寿館・蔦温泉旅館・本家伴久を起点に、構造材を意匠化する温泉建築の語彙を読む。
季節湯という暦 — 菖蒲・桃葉・蜜柑を湯に落とす作法を、浴場建築の側から考える
端午の菖蒲、夏の桃葉、冬至の柚子。暦に沿って湯に植物を落とす作法を、四万温泉 積善館「元禄の湯」と法師温泉 長寿館「法師乃湯」という二つの浴場建築から読み解く単稿エッセイ。