伊豆市
新井旅館 — 修善寺、15棟が登録有形文化財の湯宿を『天平大浴堂』から読む
明治5年創業、桂川のほとりに15棟の登録有形文化財が息づく修善寺・新井旅館。安田靫彦が天平様式を写して設計した大浴場「天平大浴堂」の架構から、文化財を使い続ける一軒を読み解く。
仲居の数という設計 — 客室数と接客人員の比が、高級旅館の滞在密度をどう決めるか
料理や建築は語られても、宿が抱える人の数と客室数の比はめったに論じられない。あさば・柊家・山荘無量塔。三軒の高級旅館を、サービス密度という見えない設計判断から読むエッセイ。
能舞台を敷地に持つ宿 3軒 — 客のいない夜に橋掛りと鏡板が何を待っているか
庭でも湯屋でもなく、能舞台という一構えを敷地に持つ高級旅館を三軒。修善寺あさば、昼神石苔亭いしだ、道後大和屋本店。数寄屋普請と舞台建築の交点を、評論的距離で観察する。
文豪が原稿を書いた宿 3軒 — 逗留と創作のあいだに、部屋がどう関わったか
川端康成が定宿とした京都最古級の俵屋旅館、重要文化財の萬翠楼福住、『伊豆の踊子』執筆の間を残す湯本館。文人ゆかりを観光消費せず、書くための静けさを宿がどう設計したかを建築の視点で読む3軒。
献立を紙でなく口で告げる宿 — 品書きを刷らないという、高級旅館の一献の演出 3軒
献立を紙に刷らず、一品ごとに口で告げる高級旅館。俵屋旅館・あさば・かよう亭——品書きの不在が滞在の集中をどう作るかを、編集的距離で読む全国3軒。
継ぐということ — 板場の世襲が、献立の連続と断絶をどう設計するか 3軒
料理長の代替わりは、献立にとって連続と断絶が同時に進む時間。世襲・当主・建築という三つの継承の軸をもつ高級旅館3軒——皆美館・柊家・あさばを、料理の側から読むエッセイ。
夜明けに灯る厨房の音 — 朝食前の3時間を、料理長と板場がどう過ごしているか 3軒
宿の朝食を成立させる未明の三時間。出汁を引き直す俵屋旅館、パンを焼き上げるアルカナ イズ、飯が張る三十分を狙う金沢茶屋。料理長が朝の温度をどう設計しているかを、京都・金沢・伊豆の板場から読む。
仲居の数という設計 — 客室数と接客人員の比が、高級旅館の滞在密度をどう決めるか 3軒
料理・建築・庭は語られるが、客室数と仲居の数の比はほとんど誌面に出ない。3軒の高級旅館を主題に、サービス密度という見えない設計判断をエッセイ形式で読む。
障子の桟割りで選ぶ宿 5軒 — 荒組・吹寄せ・横繁、一枚の建具が分割する光
障子は同じ白い面でも、桟の割り付けで光の表情がまるで変わる。荒組・吹寄せ・横繁という桟割りの差で読む、数寄屋・町家の宿5軒。
露天の岩組を作庭として読む宿 — 湯を囲む石をどう据えるか、庭師の手が入る浴場 3軒
露天風呂を囲む岩を、庭石を据える作法で読み解く。箱根強羅・伊豆修善寺・加賀山代——湯と石が一体で設計された三軒を、庭師の手仕事として観察するエッセイ。