尾道市
白を選び切るということ — 漆喰・石灰・チタンホワイト、宿が無彩色に振る設計判断
漆喰、石灰、チタンホワイト。色を足すのではなく引く判断として白を選び切った三軒——Azumi Setoda、LOG、hotel Siro を、壁面の素材から読むエッセイ。
しまなみ海道、尾道から因島・生口島へ — 多島海の段丘に潜む室数10以下の小宿 5軒
広島・尾道から因島・生口島まで、しまなみ海道沿いの島嶼部で室数10以下の小宿5軒。Studio Mumbai 設計のLOG、140年蔵を再生したSOIL Setoda、登録有形文化財のRyokan 尾道西山、古民家再生のOnzo、明治期洋館の島居邸洋館。多島海の段丘と港湾に散らばる、建築と土地の性格が響き合う一軒ずつ。
杉板型枠のコンクリートを露しに使う宿 5軒 — 打放し面に木目を転写するという、素材の二重化
打放し面に杉板の木目を転写するという、素材の二重化。安藤忠雄の均質パネルの対極にあるこの仕上げを、宿泊建築のスケールでどう機能させるか。坐忘林・扉温泉 明神館・別邸 仙寿庵・THE HIRAMATSU 熱海・尾道 LOG の5軒を、施工の判断ごとに読む。
二泊三日、名古屋から瀬戸内・尾道へ — コンラッド名古屋を起点に、現代建築と海の都市を継ぐ連泊設計
名古屋・栄の高さ211mのタワーから、1943年築の上屋を谷尻誠が改装した尾道の水辺へ。垂直と水平、新築と再生、二つの都市プレミアムを建築で継ぐ二泊三日の連泊設計。
雁行という配置 — 客室を斜めにずらして連ねる、眺めと隣戸を同時に解く平面 3軒
客室を一直線でなく斜めにずらす「雁行」の平面。全室の眺望と隣戸の視線を一手で解く語彙を、別邸仙寿庵・ベラビスタ尾道・箱根強羅佳ら久の三軒に読む。
女性建築家の手による宿 5軒 — 永山祐子・吉田愛らの設計言語を客室で読む
永山祐子、吉田愛——女性建築家・女性主宰事務所が関与したデザイン宿5軒を、設計言語の固有性から読む。木屋旅館からBELLUSTAR TOKYOまで。
ベラビスタ境ガ浜 — 福山・鞆の浦近郊、瀬戸内を切り取る斜面建築
広島県尾道市浦崎町、対岸に沼隈町を望む境ガ浜の急斜面に建つベラビスタ境ガ浜を、客室棟のカンチレバー構造、海面までの比高約30m、温浴棟インフィニティ構成の三つの建築語彙から読み直す。1973年迎賓館開業、2007年リブランド、2025年1月営業休止と次の再生まで。
二泊三日、広島から尾道へ — 戦後復興建築と瀬戸内の宿を渡る
丹下健三の広島平和記念資料館を起点に、坂の街・尾道で Studio Mumbai 設計の LOG に泊まり、生口島の旧堀内邸を改修した Azumi Setoda へ。建築の時間軸を逆行する二泊三日の編集行程。