群馬県
白井屋ホテル — 前橋・馬場川通りで藤本壮介の二棟を一棟として読む
廃業した旅館の躯体を藤本壮介が読み替え、盛土の緑の丘を接いだ前橋・白井屋ホテル。ヘリテージとグリーン、二棟25室を一棟の断面として読み解くデザインホテルの深掘り。
法師温泉 長寿館 — 三国峠の一軒宿、鹿鳴館風の湯屋と足元湧出を建築から読む
群馬・みなかみ、三国峠南麓の一軒宿。明治28年築・鹿鳴館風の混浴大浴場「法師乃湯」の足元湧出を、木造湯屋の断面から一軒読む。国登録有形文化財の温泉建築。
打たせ湯の高さを読む宿 5軒 — 落水の位置エネルギーを、湯屋がどう構造化するか
湯を高い位置から落とし、その落水を肩や腰に受ける。打たせ湯という湯船まわりの小建築を、群馬・岩手・熊本の5軒の湯宿で読み解く。
木造多層の湯宿を一軒 — 積善館・四万温泉、階段と渡りが繋ぐ垂直の浴場動線を断面で読む
斜面に木造三層を積む四万温泉・積善館を単館で読む。元禄四年(1691)建築の本館は群馬県重要文化財。元禄の湯から山荘・佳松亭へ、階段と渡りとトンネルが浴場を垂直に繋ぐ動線を、秋口の谷を背景に断面から辿る。
膳を運ぶ歩数 — 厨房から客室までの距離を、料理の温度として設計する宿 3軒
出来たての椀が客の前に置かれるまでの数十歩を、宿はどう設計するか。厨房から客室までの距離を料理の温度として読む、離れと客室食の高級旅館3軒——谷川温泉・別邸 仙寿庵、修善寺・あさば、鳥羽・汀渚 ばさら邸。
深い軒の出で選ぶ宿 5軒 — 庇の長さが客室に落とす影と、外との中間温度を設計する
屋根の先端をどこまで前へ伸ばすか。深い軒の出が客室に落とす影と、内と外のあいだの半屋外を設計する。木造からRC造まで、庇を意匠の主語に据えた宿5軒を、軒先の納まりと採光から読む。
飲泉場を構える宿 — 口に含むために設けられた湯口の小建築 3軒
湯に浸かるためではなく口に含むために設えられた「飲泉場」。長湯・四万・蔵王 峩々の三軒に、飲むための湯口の建築を読む。
四万温泉 積善館 — 元禄4年築、日本最古の湯宿建築と『元禄の湯』アーチ窓浴場を一軒で読む
元禄4年(1691年)築の本館、昭和5年築の五連アーチ窓浴場『元禄の湯』、国登録有形文化財4棟。群馬・四万温泉 積善館を温泉建築の視点で読み解く単独深掘り。
結界を引く湯屋 — のれん・水引・縄・板戸、男女湯の境界を建築の言語でどう設計するか 3軒
男湯と女湯を隔てる境界に、宿はそれぞれ異なる素材を選ぶ。紺のれん、麻の水引、細い縄、板戸。湯屋の入口の数十センチを、群馬・兵庫・島根の三軒に読み取る。
宝川温泉 汪泉閣 — 群馬・水上、利根川源流の200畳級露天「子宝の湯」を一軒で読む
群馬・みなかみ町藤原、利根川源流の宝川沿いに建つ一軒宿・汪泉閣。約200畳の混浴大露天「子宝の湯」を核に、川の両岸へ四湯を分散させた分棟・橋渡り型の温泉建築を、一軒だけ深く読む。