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鹿児島・天文館から城山・甲突川へ — 桜島を背に負う南国城下の都市プレミアム宿 5軒
錦江湾越しに噴煙を上げる桜島と、城山の照葉樹林、甲突川の流れに挟まれた鹿児島市街。客室や高層階のラウンジを桜島へ正対させる都市プレミアム宿 5 軒を、地図とともに読む。
甲府・湯村から下部・西山へ — 武田の府中と身延の谷に建つ甲斐の高級旅館 5軒
甲府盆地の湯村温泉と、富士川を遡った下部・西山の古湯。武田の府中、信玄の隠し湯、身延の門前という三層の上に建つ甲斐の高級旅館5軒を、地形と歴史で読み直す。
屋久島、宮之浦から永田・栗生へ — 照葉樹林と花崗岩の島に潜む室数10以下の小宿 5軒
宮之浦・永田・栗生・湯泊・平内へと島を周回する道沿いに点在する、室数10以下の小宿を編集部が地図で読みなおした五軒。雨と湿度を排除すべき敵としてではなく、滞在の主題として受け入れる宿の現在地を観察する。
名栗仕上げの柱と梁 — 手斧で削り出す凹凸を、現代の客室にどう残すか 3軒
釿で削った木肌は機械の鉋では出ない。柱・梁・框に名栗仕上げを引いた京都の数寄屋系3軒。村野藤吾と中村拓志の佳水園、中村外二工務店改修の美山荘、明治創業の要庵西富家を読む。
酒蔵が営む高級旅館 5軒 — 仕込み水と蔵付きの酵母を、膳と湯に引き込む宿
造り酒屋が宿を構える例は数こそ少ないが存在する。仕込み水を湯と膳へ引き、蔵の梁を意匠に転じる。料理長と杜氏が同居する高級旅館5軒を、仕込み水の出どころと建築の素性から読む。
懸造の湯屋を一軒 — 会津東山温泉・向瀧、渓谷の斜面に柱を立て浴場を宙に張り出す木造の構造を読む
明治六年(一八七三)創業、登録有形文化財第一号の会津東山温泉・向瀧。渓谷の急斜面に束柱を立て浴場を宙へ張り出す懸造の湯小屋を、構造と運用の両面から断面で読む単館deep_dive。
湯気抜きの越屋根を読む宿 5軒 — 屋根の上に小屋根を載せ、湯気を空へ逃がす換気の意匠
木造の湯屋では湯気をどう逃がすかで建築の輪郭が決まる。屋根の棟に一段高く小屋根を載せる越屋根を持つ温泉旅館を、東北・信越の5軒に読む。国登録有形文化財級の木造湯屋建築を中心に、梅雨どきの結露期に建築を観察する。
湯田中・渋温泉郷から志賀高原へ — 木造湯屋と高原リゾートが同居する北信濃の浴場建築 5軒
長野県山ノ内町、湯田中・渋温泉郷から奥志賀高原まで標高差を一筋にたどり、低地の木造湯屋と高原型リゾートが同居する北信濃の浴場建築を5軒。寛永期の館内九湯から、標高1,500mに載る地上4階露天まで。
拭漆という表層 — 木地に漆を摺り込み、木目を残したまま艶を与える宿 5軒
木目を覆い隠さず、生漆を摺り込んでは拭く——拭漆という最も禁欲的な仕上げを造作・什器・建具に据えた、デザイン宿 5 軒。金沢茶屋・別邸 仙寿庵・ふふ 奈良・ふふ 河口湖・和心亭 豊月。
掛け湯場という前儀 — 湯船に入る前の一杯を据える、浴場の手前の小建築 5軒
湯船に身を沈める前に湯を掛ける、その所作のための一角を独立して設えた温泉宿5軒。脱衣所と浴槽のあいだに置かれた「掛け湯場」を、浴場建築の語彙で読む。
山陽・備中の山あい、岡山県北の小宿 5軒 — 真庭・新庄・西粟倉、中国山地の谷筋に潜む宿
瀬戸内ではない岡山——真庭・新庄・西粟倉の中国山地側を、室数2〜10の小宿5軒で読み直す。出雲街道の宿場、湯原温泉郷の源泉宿、森林経営から生まれた一軒まで。
湯に蝕まれる素材 — 硫黄泉・酸性泉と建材の、終わりのない攻防
pH2を切る強酸性泉、硫黄泉は金属を錆びさせ樹脂を傷める。だからこそ過酷な湯ほど木と石へ回帰する。草津・蔵王・別府明礬の浴場建築から、泉質と建材の終わりのない攻防を読み解く。