高級旅館
祈りの一間を残す宿 5軒 — 仏間・厨子・神棚を客の動線にどう置くか
商家・庄屋・町家を継いだ宿は、仏間・厨子・神棚という祈りの場を客の動線にどう置くか。八女福島から京の数寄屋まで、祈りの痕跡を残す五軒を建築年と間取りで読む。
強羅環翠楼 — 大正期の数寄屋と日本庭園を継ぐ、箱根の文人宿の建築を読む
旧岩崎家別荘の木造躯体を継ぐ強羅環翠楼。大正の数寄屋、約5000坪の池泉回遊式庭園、自家源泉を、その築年・室数・庭の構成という具体から建築として読む。
囲炉裏を客の卓に据える高級旅館 5軒 — 火を囲んで食べるという、卓上の熱源を読む
囲炉裏を客の食卓そのものに据える高級旅館を、奥飛騨・福地温泉を中心に5軒。卓上の生火という滞在の核を、煙や灰の扱いという裏側の設計まで含めて読む。
強羅花壇に続く一軒 — 別所温泉 玉屋、斜面に重なる近代和風旅館の構造を読む
1880年創業、別所温泉の斜面に客室棟と渡り廊下を段状に積層させる近代和風旅館。源泉100%掛け流しの硫黄泉と2024年新設の客室内温泉スイートを、築年・室数・浴場構成の数値から読む。
夏の浴衣という制度 — 麻と綿、藍と白、宿が梅雨明けに揃える着替えの編集
梅雨が明けると宿は着替えを入れ替える。麻と綿、藍と白、寝間着と外出着——京都・松本・由布院の三軒に、浴衣という静かな編集を読む。
料理人の名を冠した高級旅館 5軒 — 厨房を主語に据える、現代オーベルジュ型の宿という設計
厨房に立つのが誰か――その一点を設計の起点に据えた高級旅館を、編集部が全国から5軒選んだ。料理人を主語に据える建築判断そのものを読む一篇。
富士に正対する高級旅館 5軒 — 河口湖・山中湖畔、客室と露天をどの角度で山に向けるか
富士に正対する客室露天付き高級旅館を河口湖・山中湖畔から5軒。森越しに稜線を抜く宿、床を低く落とし湖面と水平に並べる宿——開口の方位と床高から眺望を設計として読む。
刃物を見せる宿 — 出刃・柳刃・薄刃、料理長が客の前で抜く一本の作家性
出刃・柳刃・薄刃。料理長が客の前で抜く一本を、建築と器の文脈で読む。新潟・長野・石川の高級旅館/オーベルジュ三軒を例に、刃物を見せる宿の作家性を観察するエッセイ。
布団かベッドか — 高級旅館が客の眠りに用意する寝具という設計判断
床に敷く布団か、床から離した和ベッドか。竹山聖設計のべにや無何有、緒方慎一郎が関わる山荘無量塔、夜伽を残す強羅花壇——三軒の高級旅館を、寝具という最も静かな設計判断として読む。
床の間に何を掛けるか — 季節で軸を替える宿 5軒、客室の正面に置かれる一幅の編集
床の間の掛軸を季節で替える高級旅館を5軒。京都・俵屋旅館から箱根・強羅花壇まで、客室の正面に据える一幅の選び方から、設えの作家性を読む。