温泉建築
渋温泉 金具屋 — 信州・湯田中、昭和11年築の木造四階『斉月楼』と登録有形文化財の宿を一軒で読む
昭和11年竣工の木造四階建「斉月楼」と大広間が登録有形文化財。宝暦8年創業、客室29室、自家源泉4本と8つの浴場を階段で縦に繋ぐ渋温泉の一軒宿を、建築の断面から読む。
肘折温泉、銅山川の谷に木造旅館が連なる湯治場 5軒 — 朝市の立つ小路を一棟の宿として読む
山形・大蔵村、カルデラの底に湧く肘折。銅山川沿い約300mの小路に建つ湯宿5軒を、共同源泉と朝市を共有する一棟の建築として読む。
蔦温泉旅館 — 青森・十和田、大正7年築の木造本館と天井12mの『泉響の湯』を一軒で読む
源泉の真上に浴槽を据える「源泉湧き流し」。1918年築の木造本館が現役で残る南八甲田の一軒宿を、湯屋の断面と営業期間という制約から一棟で読む。
美作三湯、湯原の砂噴く川原露天から奥津・湯郷へ — 川と湯屋を読む5軒
岡山県北の美作三湯(湯原・奥津・湯郷)から、川と浴槽の関係が建築として読める宿を5軒。旭川の川底から湧く砂湯を核に、吉井川の花崗岩を浴底とする登録有形文化財や、造り酒屋を転用した一軒までを谷を下る順に。
大丸温泉旅館 — 那須湯本の奥、渓流を堰いてそのまま湯船とする『川の湯』を一軒で読む
標高1,300mの奥那須。浴槽を築くのではなく、温泉となった白戸川を堰で仕切って湯だまりにする——大丸温泉旅館の「川の湯」を、堰の構法と五源泉の配合から一軒で読む。
城崎温泉、外湯を核に木造三層を継ぐ湯宿 5軒 — 一の湯の洞窟から御所の湯まで、まちを一棟の宿として読む
大谿川に柳と石橋を並べる城崎温泉。七つの外湯を共有財とし、内湯を抑えて客を街へ送り出す木造三層の老舗湯宿5軒を、建築と立地から地図で継ぐ。西村屋本館・三木屋ほか。
新井旅館 — 修善寺、15棟が登録有形文化財の湯宿を『天平大浴堂』から読む
明治5年創業、桂川のほとりに15棟の登録有形文化財が息づく修善寺・新井旅館。安田靫彦が天平様式を写して設計した大浴場「天平大浴堂」の架構から、文化財を使い続ける一軒を読み解く。
浴槽を木で刳るという判断 5軒 — 檜・椹・高野槙、湯に触れる一面に何の木を択ぶか
湯に触れる一面に何の木を択ぶか。檜・椹・高野槙——材と仕上げの判断から、木の浴槽を持つ5軒を読む。俵屋旅館の高野槙から木曽檜の露天まで、湯屋建築を訪ねる。
長湯温泉、炭酸泉の湯屋を継ぐ 5軒 — 藤森照信のラムネ温泉館を核に、竹田の泡の湯を建築で読む
大分・竹田の長湯温泉。藤森照信のラムネ温泉館を核に、芹川沿いの炭酸泉宿5軒を、湯屋の建築から読む。泉温が泡付きを左右する物理を、木造・茅葺・左官の構えで比べる。
鶴の湯温泉 本陣 — 秋田・乳頭、茅葺の長屋と白濁の足元湧出を一軒の湯屋建築として読む
乳頭温泉郷で最も古い一軒、鶴の湯温泉。茅葺の本陣、半径50mに湧く四つの源泉、湯船の底から湧く白濁の足元湧出を、湯屋建築として読み解く。