長野県
渋温泉 金具屋 — 信州・湯田中、昭和11年築の木造四階『斉月楼』と登録有形文化財の宿を一軒で読む
昭和11年竣工の木造四階建「斉月楼」と大広間が登録有形文化財。宝暦8年創業、客室29室、自家源泉4本と8つの浴場を階段で縦に繋ぐ渋温泉の一軒宿を、建築の断面から読む。
二泊三日、秋山郷を継ぐ — 信越国境、結東から切明へ。渓の秘湯に潜む三軒を渡る初秋
信越国境の秋山郷を二泊三日で。新潟・結東の木造校舎の宿に一泊、長野・切明の秘湯に一泊し、小赤沢の赤い湯と屋敷の硫黄泉に寄る。編集部が選んだ三軒。
朝靄を見る宿 3軒|盆地と渓に湧く晩夏の霧を、宿はどの開口から見せるか
晩夏から初秋、盆地の底や渓の水面に夜明けだけ現れる朝靄。阿蘇・伊那谷・長湯の谷あいの小宿三軒が、その消えやすい白をどの開口から見せるかを読む。
浴槽を木で刳るという判断 5軒 — 檜・椹・高野槙、湯に触れる一面に何の木を択ぶか
湯に触れる一面に何の木を択ぶか。檜・椹・高野槙——材と仕上げの判断から、木の浴槽を持つ5軒を読む。俵屋旅館の高野槙から木曽檜の露天まで、湯屋建築を訪ねる。
軽井沢、旧軽井沢から南ヶ丘・星野エリア周縁へ — 別荘地の現代建築宿 5軒
避暑地・軽井沢で別荘建築の系譜を継ぐ独立系デザイン宿5軒。坂茂の木造リゾートから旧宣教師別荘を継ぐ欧州様式、全室温泉の現代宿まで、設計言語で選ぶ。
中山道、奈良井から妻籠へ — 木曽谷の宿場町に潜む室数10以下の小宿 5軒
中山道・木曽路の宿場町に残る、室数5〜9室の小宿5軒。奈良井の出梁造りから妻籠の旅籠まで、街道の順に北から南へ。江戸期の寸法を残す木造宿を、目安価格と徒歩動線とともに。
版築の壁を残す宿 3軒 — 土を突き固めて積層させる、地層のような壁面という設計判断
土を層ごとに突き固める版築。外構の塀ではなく客室や館内に土の壁を残した宿を、京都・信州・山陰から3軒。左官と土の系譜を素材の側から読む、梅雨明けのためのエッセイ。
上高地・乗鞍・白骨の谷あいに潜む宿 5軒 — 標高1500m帯、マイカー規制の奥に灯る小宿
上高地から乗鞍・白骨へと続く標高1500m前後の谷あい。マイカー規制とアクセスの不便さに守られ、静けさと夜の暗さを保つ室数の限られた小宿5軒を、地形とともに読む。
屋外の灯りを絞る宿 3軒 — 阿智村、星のために外構照明を消すという設計
環境省認定「日本一の星空」阿智村を舞台に、屋外照明を絞る運用を持つ隠れ宿三軒を編集部が観察。石苔亭いしだ・野熊の庄 月川・四季の織 はなや。数寄屋、渓谷、高台という三様の暗さの設計を読む。
名作椅子を客室に据える宿 3軒 — 剣持勇・柳宗理・ジョージ ナカシマ、座具を主語に読む滞在
剣持勇の籐、柳宗理のバタフライスツール、ジョージ ナカシマのコノイド。三人の座具を物差しに、松本・山代・上野の三軒を読む。梅雨明け前、室内の時間が長くなる季節に、腰を下ろす一脚から空間を考える一本。