デザインホテル
中村好文設計の宿 5軒 — 家具と建築のあいだに置かれた、住宅作家の宿仕事
住宅作家・中村好文の宿仕事を 5 軒。京都の京町家 2 軒、千葉房総の蔵、五島の廃校、大阪のビジネスホテル客室。住宅の語彙で組み立てられた宿の系譜を、家具と建築のあいだから読む。
階段という設計 — 客が昇り降りする数段を、宿はどう意匠化しているか
階段は廊下より雄弁である。エレベーターを持たない低層の宿を、その垂直動線から読み直す。萬翠楼福住・arcana izu・NIPPONIA福住の3軒を観察。
障子と簾 — 夏の宿で建具が入れ替わるという作法
京都の老舗旅館では梅雨明けに襖や障子が外され、簾戸(すど)と葦戸(よしど)に差し替えられる。年に二度、宿が姿を変えるという作法を、俵屋旅館・柊家・奈良の旅館 江泉を作中参照しながら、建築の側から読み直す短いエッセイ。
土間という設計領域 — 三和土・洗い出し・モルタル金鏝、宿の入口で足裏が触れる地表 5軒
数寄屋から町家翻案、デザインホテルまで。入口の土間—三和土・洗い出し・モルタル金鏝・漆喰—の設計が読める五軒を、京都・金沢・直島・倉敷・鎌倉から横断で選んだ。
海に正対する窓 — 開口部が水平線をどう切り取るか、海辺の宿の設計判断
海に正対する窓は、水平線という一本の線をどう額装するか。横長スリット・コーナー全面ガラス・低く抑えた腰高——瀬戸内と伊豆の三軒で、海辺の宿の設計判断を読む。
打放しコンクリートを纏う宿 — 瀬戸内で型枠の痕とPコン跡を意匠として読む 5軒
安藤忠雄・坂茂・堀部安嗣・スタジオ・ムンバイ。瀬戸内沿岸で打放しコンクリートを意匠として読む5軒を、型枠の痕とPコン跡から建築の側に立って観察する。
女性建築家の手による宿 5軒 — 永山祐子・吉田愛らの設計言語を客室で読む
永山祐子、吉田愛——女性建築家・女性主宰事務所が関与したデザイン宿5軒を、設計言語の固有性から読む。木屋旅館からBELLUSTAR TOKYOまで。
組子と欄間 — 透かし彫りの建具を、客室と広間で読む宿 5軒
麻の葉、胡麻殻、八重菊、籠目。透かし彫りの建具に通る光は、宿の格を黙って語る。京組子と日光彫の系譜、現代の建具職人が継いだ仕事を、客室と広間の建具で読み解く5軒。京都・金沢山代・信州山田温泉の老舗を編集部が選んだ。
ハイアットセントリック札幌 — アーバンネット札幌リンクタワー17–26階、北の都市を切り取る216室の構造
二〇二六年六月、北海道初進出のハイアット セントリック 札幌が、施工不良発覚による工期二十八か月延伸を経てアーバンネット札幌リンクタワー上層十フロアに開業。十七階のロビーから赤れんが庁舎を眼下に置く二百十六室の構造を読む一軒深掘り。
鎌倉・北鎌倉・由比ヶ浜 — 都心から1時間、室数20以下のデザイン宿 6軒
都心から約1時間。北鎌倉の谷戸、由比ヶ浜の海岸線、長谷の路地、逗子・小坪の入江という四つの地形に挿し込まれた、室数20以下のデザイン宿6軒を編集部が選んだ。