デザインホテル
雁行という配置 — 客室を斜めにずらして連ねる、眺めと隣戸を同時に解く平面 3軒
客室を一直線でなく斜めにずらす「雁行」の平面。全室の眺望と隣戸の視線を一手で解く語彙を、別邸仙寿庵・ベラビスタ尾道・箱根強羅佳ら久の三軒に読む。
NOT A HOTEL SETOUCHI — 佐木島、BIG=ビャルケ・インゲルスが瀬戸内に置いた日本初の完成作を読む
広島・三原の沖、佐木島の南西端に2026年春開業。BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)が日本で初めて完成させた三棟のヴィラを、海をどの角度で受けるかという構造の問いとして一軒だけ精読する。
白井屋ホテル — 前橋、藤本壮介が躯体を貫く吹抜と、新素材研究所「真茶亭」を一棟に読む
築45年の躯体に4層吹抜を通したヘリテージタワーと、人工の丘グリーンタワー。藤本壮介と新素材研究所「真茶亭」を、デザインホテルの断面として読む単独深掘り。
障子の桟割りで選ぶ宿 5軒 — 荒組・吹寄せ・横繁、一枚の建具が分割する光
障子は同じ白い面でも、桟の割り付けで光の表情がまるで変わる。荒組・吹寄せ・横繁という桟割りの差で読む、数寄屋・町家の宿5軒。
夏座敷という設計判断 — 障子を外し、簾と葭簀を吊る数日のために整えられる広間
梅雨明けからお盆過ぎまでの数十日のために、建具を外し簾戸を入れ、畳の縁を麻に替える。夏座敷という季節仕事を、京都・金沢・倉敷の老舗宿から建築的に読む。
床を宙に浮かせる宿 5軒 — 片持ち構造で支えるバルコニーと客室の、構造の見せ方
斜面や水辺に建つ宿で、床や客室を柱に頼らず前へ突き出す——片持ち(カンチレバー)構造を意匠として読む5軒。海峯楼・坐忘林・ベネッセハウス・強羅花壇・ガーデンテラス長崎を、構造の見せ方という観点で編集した。
掻き落としという表層 — 塗った左官を半乾きで削り、骨材の粒を露わにする壁の宿 3軒
半乾きの左官面を削り、骨材の粒を露わにする「掻き落とし」。素材の中身を見せる左官仕上げを意匠に据えた、京都・嵐山と中京、東京・上野の3軒を素材と工程の側から読むエッセイ。
現代美術を常設する宿 5軒 — 客室と回廊にアートを据えるという、滞在時間への設計判断
アートを一点の装飾ではなく建築計画の一部として常設する宿を、室数を抑えた現代意匠の5軒から読む。ベネッセハウス、BnA Alter Museum ほか、全国の「泊まれる美術館」をMedia Picks Score順に。
大谷石を纏う宿 — 緑泥石を含む凝灰岩の、ざらりとした壁面を内装に引く設計 5軒
宇都宮・大谷でしか採れない凝灰岩、大谷石。ロビー壁・柱・浴室にこの石をどう据えるか——目地と仕上げの違いから、栃木の5軒を素材を軸に読み比べる。
天窓から落ちる光 — トップライトと光井戸で、客室の上方から採光する宿 3軒
壁の窓ではなく天井から光を採る——天窓・トップライト・光井戸で上方から採光する京都の3軒を、断面の発想から読むエッセイ。MOGANA、THE HIRAMATSU 京都、THE JUNEI HOTEL 京都。