デザインホテル
LOG — 尾道・千光寺山の中腹、Studio Mumbai が1963年の集合住宅を6室に翻案した一棟を読む
1963年築の集合住宅「新道アパート」を、スタジオ・ムンバイがインド国外で初めて手掛けた建築として6室の宿に翻案。延床の大半を庭とカフェに割いた、尾道・千光寺山中腹の一棟を読む。
弁柄という色 — 備中吹屋と金沢の茶屋街、紅殻塗りの格子と土壁を残す宿 3軒
酸化鉄を主成分とする赤褐色の顔料・弁柄。防腐と美観を兼ねた実用の塗色が、格子と土壁にどう残されているか。産地である備中吹屋と、加賀の茶屋街に建つ宿 3 軒から読む。
三養荘 — 伊豆長岡、村野藤吾が旧岩崎別邸の地に継いだ数寄屋を一棟で読む
1929年の岩崎久彌別邸を前身に、村野藤吾が最晩年に設計した新館を継ぐ伊豆長岡の一軒。3,000坪の池泉回遊式庭園と登録有形文化財の本館、平屋に階段を仕込んだ分棟の動線を、一棟の建築として読む。
Azumi Setoda — 尾道・瀬戸田、三浦史朗が1876年の堀内邸を22室に継いだ一棟を読む
しまなみ海道・生口島の商店街に残る1876年築の豪商・堀内邸を、京都の建築家・三浦史朗が22室の宿へ改修した Azumi Setoda。壊さず継ぐという設計判断を、柱割と天井高、鞠垣の境界、通りを挟んだ銭湯 yubune との関係から読む。
ATAMI 海峯楼 — 熱海、隈研吾『水/ガラス』のガラス床と水盤を、四室のスモールラグジュアリーとして一棟で読む
1995年竣工の隈研吾「水/ガラス」を、しつらえをほぼ変えずに四室の宿として継ぐ ATAMI 海峯楼。ガラス床のウォーターバルコニー、90㎡の誠波と天井高7mの風科、隣地に建つブルーノ・タウトの重要文化財までを一棟で読む。
蔵を客室に翻案した宿 5軒 — 酒蔵・味噌蔵・土蔵の躯体を、分厚い土壁ごと滞在に継ぐ転用設計
酒蔵・醤油蔵・土蔵——用途の違う蔵を客室に翻案した宿を全国から5軒。厚い土壁が生む静けさと温度の安定を、どこまで残しどこを滞在に譲ったか、断面で読む。
客室に書斎を据える宿 5軒 — 一枚板の机と灯りが、書き物の時間を設計する
書くことを旅の目的に据える五軒。俵屋旅館の坪庭の窓辺から、坐忘林の原生林、別邸 仙寿庵の谷、熊野の雲海、松江の湖畔まで。机の素材・灯り・窓の向きから読む、書き物のための客室を全国横断で選んだ。
アマン京都 — 西賀茂、ケリー・ヒルが鷹峯の山裾に置いた26棟のパビリオン配置を読む
京都駅から車で約30分、鷹峯の森に24室だけを置いたアマン京都。豪州の建築家ケリー・ヒルが手がけた、建物を散在させる配置の思想を平面と動線から読み解く。
白井屋ホテル — 前橋・馬場川通りで藤本壮介の二棟を一棟として読む
廃業した旅館の躯体を藤本壮介が読み替え、盛土の緑の丘を接いだ前橋・白井屋ホテル。ヘリテージとグリーン、二棟25室を一棟の断面として読み解くデザインホテルの深掘り。
縁側という緩衝帯 — 濡れ縁・くれ縁・広縁、内と外のあいだに一枚の床を差し込む設計 3軒
濡れ縁・くれ縁・広縁——内と外のあいだに一枚の床を差し込む数寄屋の設計を、京都と城崎の三軒(佳水園・西村屋本館・柊家)から読み解く評論。