京都市
帝国ホテル 京都 — 祇園八坂神社至近、弥栄会館を翻案した新本館の設計を読む
2026年3月、京都・祇園に開業した帝国ホテル 京都は、登録有形文化財・弥栄会館 (1936年竣工) を保存改修した本棟と、町家スケールに合わせた北棟 (新築) からなる全55室の小規模ホテル。改修設計の手法と新築部分との接続を建築単体として読む。
床の間に何を置くか — 宿の主人が来客のたびに差し替える、床の間という編集装置
床の間は本来、季節と客に応じて掛軸・花・置物を差し替える編集装置である。当主が今も毎週床を編集する宿、京都・奈良・金沢の三軒を訪ねる短いエッセイ。
佳水園 — 村野藤吾の数寄屋、ウェスティン都京都の中の独立した小宇宙
266室の都市プレミアムホテルの内側に、村野藤吾が1959年に残した数寄屋がひとつ。2020年に中村拓志(NAP)が改修した「ホテル内旅館」の17室を、素材と寸法の語彙で読む。
京都の路地裏に建つ、室数30以下のスモールラグジュアリー5軒
下京・中京・東山の路地や川沿いに建つ、室数30以下のデザインホテル5軒。安藤忠雄が再生した丸福樓から鴨川を引き込むGenji Kyotoまで、町家経験済みの京都リピーターのための一覧。
障子と簾 — 夏の宿で建具が入れ替わるという作法
京都・奈良・金沢の老舗数寄屋宿で夏季に行われる建具入れ替え(簾戸・葦戸への差し替え)の作法を、建築の側から読み直す短いエッセイ。俵屋旅館、金城樓、旅館松前を作中参照しながら、宿が一年で姿を変えるという事実を論じる。
朝餉の部屋を、誰がどう設計しているか — 高級旅館における朝食室という空間
高級旅館の朝食室はいま、客室お運び・専用個室・共用ダイニングの三型に分化している。俵屋旅館・強羅花壇・里山十帖の三軒で、朝餉の部屋を建築として読み直す試み。
学校・郵便局・銀行を翻案した都市プレミアム宿 5 軒 — 公共建築のコンバージョン
旧小学校、旧電話局、旧銀行 — 公共建築を翻案したプレミアム宿 5 軒を、躯体・改修設計者・元用途のスケールから編集部が並列に読む。京都・東京・函館の都市コンバージョン事例。
山中漆器・木曽漆器・輪島塗・会津塗 — 漆器産地の宿で読む工芸と料理の接続 5 軒
京漆器・会津塗・山中漆器・木曽漆器・輪島塗——五つの漆器産地に立地する宿を、建築と料理と器の連続性で並べた5軒。
書院造と数寄屋造 — 客室の様式差を、長押の有無で読むということ
客室に通された瞬間、何を見れば書院と数寄屋を読み分けられるのか。長押の有無、面皮柱、床框の素材。京都・松本の三軒を補助線にしながら、様式差を建具と仕上げで読むための短い手引きを置く。
縁側という設計領域 — 内と外の境界線を、宿はどう引き直すか
座敷でも庭でもない縁側を、数寄屋の系譜を引く三軒はどう引き直すか。あさば・べにや無何有・俵屋旅館の内外境界の設計判断を、素材と寸法から読み解くエッセイ。