京都府
学校・郵便局・銀行を翻案した都市プレミアム宿 5 軒 — 公共建築のコンバージョン
旧小学校、旧電話局、旧銀行 — 公共建築を翻案したプレミアム宿 5 軒を、躯体・改修設計者・元用途のスケールから編集部が並列に読む。京都・東京・函館の都市コンバージョン事例。
京丹後・宮津の海沿いに点在する、室数 8 以下の隠れ宿 5 軒 — 丹後半島の北側へ
京都府の北端、丹後半島の日本海側に、室数 8 以下の小さな宿が点在する。京丹後の砂浜沿い、宮津の天橋立北側、伊根の舟屋集落——冬の蟹シーズンを起点に、編集部が選んだ 5 軒を北上ルートで並べる。
書院造と数寄屋造 — 客室の様式差を、長押の有無で読むということ
客室に通された瞬間、何を見れば書院と数寄屋を読み分けられるのか。長押の有無、面皮柱、床框の素材。京都・松本の三軒を補助線にしながら、様式差を建具と仕上げで読むための短い手引きを置く。
借景という設計判断 — 庭の外を取り込む宿、囲い込む宿
東山を借景に取り込む京都の宿、山並みを縁どる城崎の老舗、外界を遮断して内庭で完結させる有馬の宿。三軒の対比から借景という設計判断の現在を読む。
縁側という設計領域 — 内と外の境界線を、宿はどう引き直すか
座敷でも庭でもない縁側を、数寄屋の系譜を引く三軒はどう引き直すか。あさば・べにや無何有・俵屋旅館の内外境界の設計判断を、素材と寸法から読み解くエッセイ。
水盤を持つ宿 5 軒 — 建築と空をつなぐ薄い水面の設計
水盤 (リフレクティング・プール) を意匠の主役に据えた宿 5 軒を、Kerry Hill・安藤忠雄の設計系譜と水深・縁石素材から観察する。アマン東京、ベネッセハウス、MUNI KYOTO、ROKU KYOTO、アマン京都。
左官という建築の言語 — 大津磨き・聚楽・漆喰・土佐漆喰・版築を、宿の壁で読む
大津磨き、聚楽、漆喰、土佐漆喰、版築 — 高級宿の壁に残る左官仕上げを、職人の手の量と施工面積の数字とともに、建築史的な距離から読み直す。
鴨川を東に渡るか、西に留まるか — 京都の都市プレミアム宿を「川」で読む
京都の都市プレミアム宿を、寺社や町家でなく「鴨川との位置関係」で読み解く編集試論。東岸・西岸・離れの三軒を引きながら、川との距離が滞在をどう方向づけるかを論じる。
杉本博司・吉岡徳仁・名和晃平 — 現代美術家が空間に関与した宿 5 軒
建築家ではなく現代美術家が客室・浴場・敷地に直接関与した宿 5 軒。瀬戸内・直島と京都を軸に、安藤忠雄+杉本博司らの編集が滞在の時間軸そのものに介入する事例を観察する。
雨の日に庭が完成する宿 — 梅雨入り前後、苔と濡れ縁を読むという滞在
梅雨は数寄屋建築が最も雄弁になる季節——苔が発色し、御影石が艶を帯び、軒の出と濡れ縁の関係が初めて意味を持つ。京都・佳水園と箱根・福住楼、二軒の数寄屋を建築軸で読むエッセイ。