デザインホテル
露地を通す宿 5軒 — 玄関から客室までを一本の茶庭として歩かせる、市中の山居という設計
京都と飛騨高山で、玄関から客室までの動線を一本の露地として歩かせる数寄屋・古民家の宿5軒。飛石・蹲踞・延段の素材から、市中の山居という設計判断を読む。
引手と釘隠を読む宿 5軒 — 真鍮・赤銅・四分一、客が指で触れる金物の作家性
京都と金沢の数寄屋旅館5軒を、襖の引手・長押の釘隠・欄間の飾鋲という金物の作家性から読む。真鍮・赤銅・四分一の色金と鍛金・鋳金・彫金の技法を、客が指で触れる部位に絞って観察する。
聚楽壁を継ぐ宿 5軒 — 京都の土壁、聚楽第伝来の中塗りを現代の客室に残すという判断
聚楽第跡の土に由来する黄褐色の中塗り「聚楽壁」を、現代の客室にどう残すか。京都・金沢・松江の小規模宿5軒で、土壁の表層判断を読む。
ルーバーで外皮を構成する宿 5軒 — 縦格子・横格子・木製と金属、ファサードに編まれる影
外壁をルーバーで覆うという設計判断。日射と視線を制御しつつ、ファサードに細かな影を編む——隈研吾の作品を中心に、上質宿5軒で読む外皮の編集。
MUNI KYOTO — 嵐山・渡月橋北詰、安田幸一が桂川に正対して置いた21室を一棟で読む
京都・嵐山、渡月橋北詰に立つ全21室のMUNI KYOTO。安田幸一の建築、内田デザイン研究所の内装、アラン・デュカスの料理。単一の編集意図で貫かれた一棟を読み解く。
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
障子の下半分が縦溝を滑り、座した目線で雪や苔庭を切り取る。京都・俵屋旅館、京都・柊家、加賀・あらや滔々庵の3軒で、宿が窓辺の何センチを開かせるかを読む短い建具論。
石塀と土塀で囲い切る宿 — 京都・金沢・萩・倉敷、街路と客室の間に置かれる境界の設計 5軒
京都の杉皮塀、金沢の竪板張り、萩堀内の土塀、倉敷の白壁となまこ壁。街路と客室の間に置かれる「塀」の素材と構法から、5軒を読み解く。
ジャヌ東京 — 麻布台ヒルズ、ヤブ・プシェルベルスキーが東京に置いた208室を一棟で読む
麻布台ヒルズに挿入されたアマンの姉妹ブランド第一号機、ジャヌ東京。Denniston(ジャン=ミシェル・ガティ)による122室、4,000平米超のウェルネス、館内ダイニング8軒を一棟記事として読む。
内藤廣の手による宿を歩く — 木造大架構と土地の地形を読む建築家、宿仕事の系譜
内藤廣設計の宿3軒 (リバーリトリート雅樂倶ANNEX/Ryokan浦島東館/フォレストイン益子) を、土地の地形・素材・木造大架構の三軸で読むエッセイ。建築・デザイン関心層向けに編集距離をもって観察する。
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
雪見障子は、建具の下半分が縦溝に沿って摺り上がる仕掛け。座した目線で庭の一寸を切り取るためだけにある細工を、京都の俵屋・柊家、山代温泉のべにや無何有はどう操作させるか。建具寸法と引手金物の位置から読む短い建具論。