デザインホテル
マルシェ・ユスハラ — 高知・檮原、隈研吾が茅で葺いた『まちの駅』の宿を一棟で読む
人口三千人余りの高知・檮原に、隈研吾が茅で外壁を葺いた宿がある。物産市の上に客室を載せた「まちの駅」マルシェ・ユスハラを、素材と町の関係から一棟で読む。
枯山水を客室の正面に据えるということ — 白砂と石組を眺めるための開口を、宿はどこに切るか 3軒
白砂と石組の枯山水を客室の主景に据える京都・北陸の3軒。佳水園・要庵 西富家・浅田屋を、開口の切り方という建築的視点から観察する。
灯具を主語に読む宿 5軒 — 行灯・和蝋燭・イサム・ノグチ AKARI、客室に据える灯りの作家性
行灯、和蝋燭、イサム・ノグチのAKARIに連なる和紙の照明——客室の一灯を主語に、全国の小規模デザイン宿・旅館5軒を灯りの作家性から読む。
畳の縁を読む — 縁なし・龍鬢表・琉球畳、床の一枚に宿が下す仕上げの判断
縁を外すか、残すか。表に何を選ぶか。畳の縁と織りという最も日本的な床の判断から、箱根・翠松園、あたみ石亭別邸 桜岡茶寮、柊家の三軒を読み解くエッセイ。
軽井沢、旧軽井沢から南ヶ丘・星野エリア周縁へ — 別荘地の現代建築宿 5軒
避暑地・軽井沢で別荘建築の系譜を継ぐ独立系デザイン宿5軒。坂茂の木造リゾートから旧宣教師別荘を継ぐ欧州様式、全室温泉の現代宿まで、設計言語で選ぶ。
版築の壁を残す宿 3軒 — 土を突き固めて積層させる、地層のような壁面という設計判断
土を層ごとに突き固める版築。外構の塀ではなく客室や館内に土の壁を残した宿を、京都・信州・山陰から3軒。左官と土の系譜を素材の側から読む、梅雨明けのためのエッセイ。
洗面に一枚岩を据える宿 5軒|手水鉢を室内へ写した、水回りという設計判断
庭の手水鉢を、客室の洗面へ。既製の陶器ボウルではなく石を刳り貫いた一枚岩を据える——水と石の取り合いに設計思想が表れる宿を、北海道から大分まで5軒選んだ。毎朝手を触れる小さな面から、宿の質を読む。
ACEホテル京都 — 烏丸御池・旧京都中央電話局を継ぐ新風館、隈研吾とコミューンが縫う213室を一棟で読む
1926年の旧京都中央電話局を隈研吾とコミューン デザインが再構成した新風館の一棟。烏丸御池直結・213室の都市型デザインホテルを、建築の断面から一軒集中で読む。
欄間彫刻を継ぐ宿 5軒 — 鴨居と天井のあいだの一枚に、透かし彫りと組子を彫るという意匠
京都・金沢・飛騨の数寄屋宿五軒を、部屋境の「欄間」という一枚の建具から読む。透かし彫り・板欄間・組子・筬——技法の差が宿の性格を分ける。
引手と釘隠を読む宿 5軒 — 真鍮・赤銅・四分一、客が指で触れる金物の作家性
京都・数寄屋普請の高級旅館5軒を、建具金物(引手・釘隠・飾鋲)の作家性という一点から読む。真鍮の経年、赤銅・四分一の色金、鍛金・鋳金・彫金の技法を観察した。