デザインホテル
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
障子の下半分が縦溝を滑り、座した目線で雪や苔庭を切り取る。京都・俵屋旅館、京都・柊家、加賀・あらや滔々庵の3軒で、宿が窓辺の何センチを開かせるかを読む短い建具論。
石塀と土塀で囲い切る宿 — 京都・金沢・萩・倉敷、街路と客室の間に置かれる境界の設計 5軒
京都の杉皮塀、金沢の竪板張り、萩堀内の土塀、倉敷の白壁となまこ壁。街路と客室の間に置かれる「塀」の素材と構法から、5軒を読み解く。
ジャヌ東京 — 麻布台ヒルズ、ヤブ・プシェルベルスキーが東京に置いた208室を一棟で読む
麻布台ヒルズに挿入されたアマンの姉妹ブランド第一号機、ジャヌ東京。Denniston(ジャン=ミシェル・ガティ)による122室、4,000平米超のウェルネス、館内ダイニング8軒を一棟記事として読む。
雪見障子の動かし方 — 下半分が摺り上がる建具を、現代の宿はどう操作させるか 3軒
雪見障子は、建具の下半分が縦溝に沿って摺り上がる仕掛け。座した目線で庭の一寸を切り取るためだけにある細工を、京都の俵屋・柊家、山代温泉のべにや無何有はどう操作させるか。建具寸法と引手金物の位置から読む短い建具論。
内藤廣の手による宿を歩く — 木造大架構と土地の地形を読む建築家、宿仕事の系譜
内藤廣設計の宿3軒 (リバーリトリート雅樂倶ANNEX/Ryokan浦島東館/フォレストイン益子) を、土地の地形・素材・木造大架構の三軸で読むエッセイ。建築・デザイン関心層向けに編集距離をもって観察する。
焼物を壁に張る宿 — 益子・常滑・美濃のタイルを内装に引くという、産地と建築の接点 3軒
タイルとは量産と一品のあいだの素材である。益子・信楽・美濃。やきものの産地名を主語に、窯元の手仕事を壁の寸法へ引く宿を3軒読む。
白を選び切るということ — 漆喰・石灰・チタンホワイト、宿が無彩色に振る設計判断
漆喰の白、石灰の白、塗装の白。同じ無彩色でも反射と陰影が異なり、空間の温度を変える。白に振り切った三軒を素材から読む観察エッセイ。
水盤を持つ宿 5軒 — 反射という設計、建築を二度見せる水の面
屋外の浅い水盤を建築の主役に据えた5軒。直島の安藤忠雄、志摩と東京のAman、隈研吾の長崎、奥日光の湖畔。空と軒を映し、建築を二度見せる静止した水を、設計の側から読む。
名栗仕上げの柱と梁 — 手斧で削り出す凹凸を、現代の客室にどう残すか 3軒
釿で削った木肌は機械の鉋では出ない。柱・梁・框に名栗仕上げを引いた京都の数寄屋系3軒。村野藤吾と中村拓志の佳水園、中村外二工務店改修の美山荘、明治創業の要庵西富家を読む。
拭漆という表層 — 木地に漆を摺り込み、木目を残したまま艶を与える宿 5軒
木目を覆い隠さず、生漆を摺り込んでは拭く——拭漆という最も禁欲的な仕上げを造作・什器・建具に据えた、デザイン宿 5 軒。金沢茶屋・別邸 仙寿庵・ふふ 奈良・ふふ 河口湖・和心亭 豊月。