温泉建築
季節湯という暦 — 菖蒲・桃葉・蜜柑を湯に落とす作法を、浴場建築の側から考える
端午の菖蒲、夏の桃葉、冬至の柚子。暦に沿って湯に植物を落とす作法を、四万温泉 積善館「元禄の湯」と法師温泉 長寿館「法師乃湯」という二つの浴場建築から読み解く単稿エッセイ。
湯滝と打たせ湯の建築 — 湯を高さから落とすという、浴場の垂直設計 5軒
打たせ湯・湯滝・段湯——湯を垂直に落とす浴場設計を持つ宿を、別所温泉と山中温泉から5軒。湯音を建築として読む、wabistay編集部の選定。
貸切風呂という時間設計 — 鍵を渡される 50 分が、宿のもうひとつの建築単位になるとき 5軒
鍵を渡される五十分。共用部にありながら個へ閉じる小さな湯小屋を建築単位として持つ、高級旅館 5 軒。妙見石原荘、扉温泉 明神館、萬翠楼福住、海のしょうげつ、湯富里の宿 一壺天。
仁淀川と四万十のほとり — 高知の渓に沿う、室数10以下の湯宿 5軒
仁淀川と四万十川という二本の清流に沿う、室数十以下の湯宿を編集部が5軒選んだ。中津渓谷ゆの森、そうだ山温泉 和、郷麓温泉、十和温泉、せいらんの里。湯と水と建物の距離が描く5つの解。
露天風呂を囲うもの 5軒 — 竹垣・簓子塀・木塀、湯と外をどの高さで遮るか
露天風呂の「囲い」――竹垣・簓子塀・下見板・渓谷の地形。湯と外界をどの高さ・素材で遮るかという一点で、箱根・伊豆・由布院の温泉建築5軒を読む。
浴槽の形を読む — 寝湯・立湯・打たせ湯、湯に対する身体の姿勢を設計する浴場 5軒
横たわる、深く立つ、滝に打たれる——浴槽の寸法は身体の姿勢を律している。寝湯・立湯・打たせ湯・座湯を建築化した浴場を、群馬・長野・大分から5軒選び、温泉建築を姿勢から読む。
蒸気を抜く — 湯屋建築の換気塔と越屋根、湿度をどう逃がしてきたか
湿度95%の木造湯屋が100年残るのは、屋根に載る越屋根と煙出しによる排湿構造ゆえ。湯けむりを機能として処理してきた栃木・群馬の文化財級湯宿3軒を読む。
聚楽壁と版築 — 浴室の壁に土を塗るという、湿度との闘いを建築の側から読む
湿度100%に近づく浴室で、なぜ宿は壁に土を塗るのか。聚楽壁・大津磨き・版築の三系統を、あさば・山荘 無量塔・おやど 二本の葦束を手がかりに読む建築エッセイ。
脱衣所という前室 — 湯に入る前の数歩を、宿はどう設計しているか 5軒
湯に入る前の数歩を、宿はどう設計しているか。脱衣所という前室に焦点を絞り、全国の文化財級の湯屋建築から五軒を選んだ。積善館、奥津荘、能登屋、鶴の湯、環翠楼——前室から建築を読む。
浴室の天井素材 — 網代・木舞・銅板・漆喰、湯気と対話する屋根裏 5軒
浴室の天井は、湯屋建築のなかで最も働き続ける部位の一つ。網代・木舞下地の漆喰・銅板・檜格天井・左官の鏝引きで湯気と対話する屋根裏を持つ、5軒を編集部が選びました。