坐忘林の設計は建築家の中山眞琴氏で、インテリアデザインはクリエイティブディレクターのショーヤ・グリッグ氏が手がけた(公式サイト)。倶知安町花園の白樺林に独立した15室を並べ、全室に自家源泉かけ流しの内湯と露天風呂が付く。掲載価格は夏(2026年6〜8月)が1泊2名¥171,000〜¥198,000、12〜2月は中央値¥414,000で、夏の約2.2倍になる。

羊蹄山とアンヌプリ連山に挟まれた花園の林の一軒を、公式サイトが説明する建築と、掲載価格・口コミの集計から整理した。

この記事の要点

  • 設計は建築家・中山眞琴氏、インテリアはショーヤ・グリッグ氏。陰影礼賛の世界を取り入れる(公式サイト)
  • 独立した15室はすべてスイート仕様。内湯と、檜または巨石をくりぬいた露天風呂が付く
  • 夏(6〜8月)の掲載価格は1泊2名¥171,000〜¥198,000、中央値¥186,200
  • 12〜2月の中央値は¥414,000で夏の約2.2倍。これから泊まれる月では11月の¥187,200が最も低い水準
  • 公開レビューデータの評価は4.5以上(300〜1,000件)。料理の味に触れた口コミが30〜40%

坐忘林 — 倶知安町花園 · 雪の白樺林に低く連なる独立15室の客室棟とニセコの山並み
写真: 坐忘林 公式サイトより — 公式サイトを見る →

建築と意匠

設計
建築: 中山眞琴氏/インテリアデザイン: ショーヤ・グリッグ氏(クリエイティブディレクター)
素材・意匠
工場のオフカット材を再利用し、焼杉の考え方で表面処理した外壁。客室の露天風呂は檜、または巨石をくりぬいたもの。随所に陰影礼賛の考え方を取り入れる
客室数
独立した15室(全室スイート仕様、和室・洋室の2種類。7畳の次の間付きの部屋もある)

坐忘林は誰が設計した?どんな建築か

公式サイトによると、坐忘林を設計したのは国内外で受賞歴のある建築家・中山眞琴氏で、インテリアデザインはクリエイティブディレクターのショーヤ・グリッグ氏が担当した。和の伝統とコンテンポラリーなデザインを重ね、随所に「陰影礼賛」の世界を取り入れて、周りの景観と調和するようにつくられたと説明されている。

宿の名は「静座して現世を忘れ、雑念を取り除く」という禅の考えから取られた。15の客室はそれぞれ独立し、一室ずつ異なる雪の結晶の名前が付く。

素材の扱いは、公式サイトの「環境への配慮」のページに具体的に書かれている。焼杉の考え方を応用し、工場で出たオフカット材をリサイクルして、石炭の製造過程で出る余剰分からつくったコーティングを施した外壁材を使う。冬は敷地の天然温泉を床暖房や客室間の融雪に再利用し、夏は冷たい湧き水を床やワインセラーに循環させて館内の冷却に使っている。

共用部には、羊蹄山を望む暖炉のあるリビングルーム、一枚板のカウンターのバー、立礼式の「茶の坐」、中庭の足湯がある。公式サイトのレコグニションのページには、ミシュランの「2ミシュランキー」や、世界建築フェスティバルの最終選考リストに入ったことが記載されている。

もう一歩深く — 客室と湯

坐忘林 — 倶知安町花園 · 大きな窓から白樺林の紅葉を望む共用ラウンジと木の家具
写真: 坐忘林 公式サイトより — 公式サイトを見る →

客室は和室と洋室の2種類。和室は広いリビングと畳敷きの寝室、洋室はリビングとベッドの寝室で、どちらにも内風呂と露天風呂が付く。窓の先は花園牧場と羊蹄山、またはアンヌプリの山々と白樺林。7畳の次の間付きの部屋もある。

湯は敷地内に湧く自家源泉100%で、地下約1,000メートルから汲み上げるかけ流し。泉質はナトリウム・炭酸水素塩・塩化物温泉で、露天風呂は部屋によって檜か、巨石をくりぬいたものになる。

坐忘林 — 倶知安町花園 · 客室付きの露天風呂、源泉かけ流しの湯面に映る秋の林
写真: 坐忘林 公式サイトより — 公式サイトを見る →

坐忘林の料金はいくら?安い時期は?

坐忘林 月別の掲載価格(中央値) — 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)
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項目掲載価格の中央値
2026年4月¥168,000
5月¥196,000
6月¥184,300
7月¥182,300
8月¥186,200
9月¥193,500
10月¥225,400
11月¥187,200
12月¥414,000
2027年1月¥414,000
2月¥414,000
3月¥250,000

2名1室・1泊の掲載価格(税込)を宿泊日ごとの最安値で集計すると、夏(2026年6〜8月)の幅は¥171,000〜¥198,000で中央値は¥186,200だった。夏の3か月はほぼ横ばいである。

大きく変わるのは雪の季節だ。2026年12月から2027年2月までの掲載価格は、どの月も中央値¥414,000で、幅は¥414,000〜¥478,000。夏の中央値との差は約¥228,000、倍率では約2.2倍になる。紅葉期の10月は¥225,400で、夏と冬の間に収まる。

集計期間の中で最も低かったのは2026年4月の¥168,000。これから泊まれる月に限れば、11月の¥187,200が最も低い水準で、夏とほぼ変わらない(2026年10月20日時点の掲載価格。今後変わることがある)。

平日と週末で料金は違う?

坐忘林 曜日別の掲載価格(夏・冬) — 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)
グラフの数値を表で見る
項目夏(6〜8月)冬(12〜2月)
月¥184,300¥414,000
火¥182,300¥414,000
水¥186,200¥414,000
木¥186,200¥414,000
金¥180,300¥414,000
土¥193,500¥478,000
日¥184,300¥414,000

夏(6〜8月)は最も低い金曜泊が¥180,300、最も高い土曜泊が¥193,500で、差は¥13,200にとどまる。冬(12〜2月)は日曜から金曜までが¥414,000でそろい、土曜泊だけが¥478,000と¥64,000高い。

坐忘林の食事は?

夕食は、公式サイトが「北懐石」と呼ぶ坐忘林独自の懐石料理で、落ち着いた食事処で出される。伝統的な和食の技法を土台に、地元の作り手から選んだ北海道の旬の食材を使い、通常の懐石の型にはまらない地域性の高い料理を目指していると説明されている。料理長の瀬野嘉寛氏は北海道生まれで、設計を手がけるエンジニアから和食の道に進んだ経歴を持つ。

朝食は和朝食が基本で、希望すれば洋食に変更できる。釜で炊いた地元銀山産ななつぼしの白飯、牛乳豆腐、倶知安の養鶏場の卵料理などが例として挙がる(季節や仕入れで変わる)。4泊以上の宿泊者には、滞在中に囲炉裏部屋で炉端焼きの夕食が用意される。席に限りがあるため日時の指定はできない。

口コミではどんな点が挙がっている?

公開レビューデータを集計した評価は5点満点で4.5以上、件数は300〜1,000件の帯に入る。直近24か月の口コミを話題別に見ると、次の割合で言及されている。いずれも好意的な言及が中心である。

  • 料理の味に触れた口コミが30〜40%
  • スタッフの対応に触れた口コミが20〜30%
  • 客室からの眺望・景色に触れた口コミが20〜30%
  • お風呂に触れた口コミが20〜30%
  • 周辺の自然・景観に触れた口コミが10〜20%

坐忘林のオーナー・運営会社は?

公式サイトに表記されている運営会社は ZABORIN Co., Ltd. である。公式サイトが名前を挙げているのは、設計の中山眞琴氏、インテリアのショーヤ・グリッグ氏、料理長の瀬野嘉寛氏で、本記事は公式に記載のない個人の情報は扱わない。

坐忘林はどんな人に向く?

  • 向く: 建築家の作品として宿を選ぶ人/客室の源泉かけ流しの湯を好きな時間に使いたい人/花園のスキーエリアやゴルフ場を拠点にする滞在
  • 向かない: 公共交通だけで夜遅くに着く旅程(新千歳空港から車で約2時間)/大浴場を目当てにする旅(湯は客室ごとの内湯と露天風呂)

アクセス・基本情報

  • 所在地: 北海道虻田郡倶知安町花園76-4
  • 新千歳空港から車で約2時間。空港からのハイヤー手配に対応(有料)
  • JR倶知安駅から車で15分。駅からの無料送迎あり
  • 花園ゴルフコース・花園スキーエリアまで車で約7分。無料送迎あり
  • 客室: 独立した15室(全室に内湯と露天風呂)
  • 駐車場: 敷地内にあり
  • 館内は基本禁煙(ロビーテラスとシガールームで喫煙可)

近くで比べるなら

ニセコの山麓で客室付きの温泉を持つ旅館を2軒。掲載価格は坐忘林と同じ条件(夏=2026年6〜8月、冬=2026年12月〜2027年2月)で集計した。

ニセコ昆布温泉 鶴雅別荘 杢の抄 — ニセコ町

掲載価格 夏 ¥70,000–¥90,000/冬 中央値 ¥157,300 / 泊(2名1室・税込) 24室

鶴雅別荘 杢の抄 — ニセコ町・昆布温泉 · 木張りの客室テラスに設けた展望露天風呂と森
写真: ニセコ昆布温泉 鶴雅別荘 杢の抄 公式サイトより — 公式サイトを見る →

建築と意匠

素材・意匠
「杢」(木目)のぬくもりを生かした空間
客室数
全24室(温泉露天風呂付スイートなど)
客室の広さ
52㎡〜165㎡(特別室は165㎡)

奥ニセコ昆布温泉の一角、ニセコアンベツ川沿いの樹林に建つ温泉旅館。温泉露天風呂付スイートが9室、露天風呂とサウナ付きのスイートが1室ある(公式サイト)。

公開レビューデータを集計した評価は4.5以上(1,000件以上)。部屋の広さと風呂の形から選べる幅がある。


楽 水山 — 倶知安町

掲載価格 夏 ¥110,000–¥132,000/冬 ¥158,000–¥209,000 / 泊(2名1室・税込) 18室

楽 水山 — 倶知安町樺山 · 檜の壁と石の縁で囲んだ客室の源泉かけ流しの湯
写真: 楽 水山 公式サイトより — 公式サイトを見る →

建築と意匠

素材・意匠
多くの北海道産の木々で建てた建物。ラウンジやバーを設える
客室数
18室(すべて離れ客室)
客室の広さ
山の間(洋室)75㎡・13室/水の間(畳の間と洋室)95㎡・5室

オーセントホテルズが2020年12月1日に開業した倶知安町樺山の日本旅館(公式サイト)。18室すべてが離れで、全客室で樺山温泉 アンヌプリの湯の源泉かけ流しを使う。JR倶知安駅から車で約15分(送迎は予約制)。公式サイトの案内では、2026年11月12日〜20日はメンテナンスのため休業する。

公開レビューデータを集計した評価は4.5以上(100〜300件)。冬の掲載価格の上がり幅は坐忘林より小さい。


よくある質問

Q. 坐忘林の設計者は誰ですか?

A. 公式サイトによると、建築の設計は建築家の中山眞琴氏、インテリアデザインはクリエイティブディレクターのショーヤ・グリッグ氏です。和の伝統とコンテンポラリーなデザインを重ね、陰影礼賛の考え方を取り入れた空間と説明されています。

Q. 坐忘林の料金はいくらですか?

A. 2名1室・1泊の掲載価格(税込)は、夏(2026年6〜8月)が¥171,000〜¥198,000で中央値¥186,200。12〜2月は中央値¥414,000で、夏の約2.2倍です(2026年10月20日時点)。

Q. 坐忘林が安いのはいつですか?

A. 集計期間で最も低かったのは2026年4月の¥168,000でした。これから泊まれる月では11月の¥187,200が最も低い水準で、冬の土曜泊は¥478,000と他の曜日より¥64,000高くなっています。

本記事の参考情報

データの見方(集計方法)

  • 価格: 2名1室・1泊あたりの掲載料金(税込)。食事条件・プランを問わない各宿の最安値で、各宿泊日について空室ありで掲載されていた最後の時点の料金(OTAに掲載された販売価格・税込。実際の予約金額・プラン条件とは異なることがあります)。価格帯は宿泊日ごとの値の下位25%〜上位25%、月別・曜日別は中央値
  • 対象: 坐忘林(北海道 倶知安町の旅館、N=1)。比較の2軒も同じ方法で1施設ずつ集計
  • 期間: 宿泊日2026年4月〜2027年3月(2026年10月20日時点の掲載価格)。月別は1か月ずつ、夏は2026年6月1日〜8月31日、冬は2026年12月1日〜2027年2月28日で集計。2026年5月(11日分)・2027年3月(19日分)は料金の確認できた宿泊日が20日未満で、グラフでは参考値。2027年3月は20日までの宿泊日が対象
  • 口コミ: 直近24か月に投稿された口コミのうち、各テーマに触れた口コミの割合(10%刻みの範囲)。評価点と件数は公開されている口コミの集計。(評価点・件数は2026年10月20日時点の公開値の集計。口コミ30件未満の施設は非表示)
  • 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)/メトロエンジンリサーチ (レビュー分析)
  • 注意: 料金は予約サイトに掲載された料金で、実際の予約時の料金(クーポン・会員割引など)とは異なることがある。これから先の宿泊日の料金は2026年10月20日時点の掲載料金で、今後変わることがある